フォース・インディアのボス、ビジャイ・マルヤは、セルジオ・ペレスと複数年契約を結ぶにあたり、商業的な利益は無関係だったと語った。

 ニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてペレスを雇い入れたインドチームは、およそ1500万ユーロ(約21億円)の商業パッケージを手にするとみられている。

 マルヤは、ペレスの加入がチームに新たな“機会”をもたらすことを認めつつも、契約の決定的な要因は、マクラーレンの解雇通告後もめげずに自身の価値を証明しようとした彼のハングリー精神にあったと述べている。
「私は、お金のためにドライバーの質を損なうようなことはしない。それは私の哲学ではないんだ」とマルヤ。
「私は、既存のドライバーをふたりとも残留させることはできたが、結局ふたりとは長い関係を過ごしてきていた」

「私は他のチームメンバーに意見を求めた。すると彼らは皆、新車と新規則にとてもハングリーで野心も持っているドライバーの新コンビを望んだんだ」
「セルジオはその要求にフィットする。度胸のある男で非常にハングリーだ。それは我々が必要とするものでもある」

 マルヤは、ペレスとの契約がラテンアメリカとの関係を切り開く可能性もあるが、ペイドライバーはチームの哲学にないと語っている。
「セルジオを通してラテンアメリカに進む機会を得るかもしれない。その地域は、我々にとって全く閉じられた世界だからね」
「しかし、私はペイドライバーというコンセプトを信じていない」
「過去にペイドライバーを起用する機会も多くあったが、それはフォース・インディアの哲学ではない」

「財政面は絶対に無関係だ」

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