フォース・インディアのボス、ビジャイ・マルヤは、F1を持続させるためのコスト管理の観点に欠けた2014年のルール改正によって、小規模チームが財政的に圧迫されることを恐れていると述べた。
現在、来年からのテクニカルレギュレーションが、1.6リッターV6エンジンを導入することで決定している一方、スポーティングレギュレーションに関しては、コンコルド協定が結ばれていないため宙に浮いてしまっている。
マルヤは、“1つか2つのチーム”の利己心によるコスト増大がすでに小規模チームを圧迫しているが、来年のパワートレインのコストによって更に状況が悪化するのではないかと恐れている。
F1公式サイトのインタビューにおいて、「トロロッソの代表フランツ・トストが来年のパワートレインの価格は今の2倍になると予想しているが、2014年のコスト増大を心配しているか」と尋ねられたマルヤは、次のように答えた。
「それが確実だから心配している」とマルヤ。
「コストを削減するのではなく、どんな犠牲を払ってでも勝つことがこのスポーツの持続性よりも重要だと1、2のチームが決意した。そのためリソース制限が実現せず、逆にコストが上がり続けている」
「もし、3、4のチームがそれぞれ3台ずつのマシンを走らせるF1を望むなら、現在の方向性で進むべきだろう」
「だが、私は、F1には独立している小さなチームも必要だと思う。だから、各自がそれぞれの利益だけでなく、共通の利益も視野に入れていくべきだと考えている」
マルヤは、コストを強制的に削減するための過去の努力は潰えたと認めた一方、関係者は共通の解決策を見つけなければならないと語った。
「FIAとFOTAは、彼らの力が最も大きかった時に、F1のコストを削減する必要があると決めた」
「商業的な権利者やFIA、チーム自体など、すべての重要な関係者がテーブルを囲んで、現実的な解決策を見つけることが必須だと思う」