フォース・インディアF1チームが、イタリアの空力専門会社エアロラブに対して100万ユーロの賠償金を支払うよう命じられたことが20日明らかになった。フォース・インディアはすでにエアロラブに対して知的財産を侵害したとして訴訟を起こしていた。
昨年9月までフォース・インディアとエアロラブは契約関係にあり空力の専門技術を提供してきていたが、その後ロータスは2010年のF1デビューに向け、エアロラブの風洞とエアロモデリング施設を使用した。エアロラブはフォンドテックの施設内にあり、フォンドテックはロータスと契約し、フォース・インディアの元テクニカルディレクター、マイク・ガスコインの下でマシン製作を行った。
その後、フォース・インディアはロータスに対し知的財産を侵害されたとして訴訟を開始。しかし、今度はフォース・インディアが訴訟を起こされる側に立つことになった。エアロラブがフォース・インディアを相手にサービスの使用料金が未払いであるとして訴訟を起こし、ロンドン高等裁判所がフォース・インディアに対して100万ユーロ(約1億1000万円)の支払いを命じたのだ。
さらに、20日にエアロラブが発表したリリースは次のように続けている。
「フォース・インディアによる報復の結果、エアロラブの取締役ジャン-クロード・ミジョーは、ボローニャにおいて刑事告発されることになるだろうが、エアロラブとしてはこの件における訴訟が前向きな結果となるだろうと確信している」
「フォース・インディアは、エアロラブに対して示談に持ち込もうとしているのだろうが、エアロラブはそれを受け入れるつもりはない。フォース・インディアの資産がイタリア国内に入るモンツァでのレースの際には、両社の応酬がさらに激しくなるかもしれない」
