全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式テストが25日、富士スピードウェイで幕を開け、雨の初日午後のセッションはジョアオ−パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がトップタイムをマークした。
前回の鈴鹿に続いて、2回目の公式テストとなったフォーミュラ・ニッポン富士公式テスト。初日となった25日だが、富士スピードウェイはあいにくの雨。雨量も多く、前日から午前の走行はキャンセルされ、25日は午後の2時間のみ、翌26日に1時間ずつ走行が振り分けられることとなった。
コースオープンの午後2時の時点ではやや雨は少なくなっていたものの、コース上は水は多く、ストレートはかなり水煙が多く舞う。序盤は伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、石浦宏明(Team LeMans)らが多く周回するものの、NAKAJIMA RACINGの2台やロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)らは様子見。
開始30分が近づく頃、この日1回目の赤旗が提示される。ベストタイムをマークし、トップに躍り出たばかりのケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)が100Rでコースアウト、リヤからクラッシュしたためだ。この後、コッツォリーノは走行できなかった。
その後も雨脚は弱まる気配が無く、開始50分近くには走行を始めたばかりのデュバルが300Rでクラッシュ。こちらもリヤを小破してしまい、赤旗が提示される。
セッションが1時間を過ぎる頃になっても雨脚がおさまらないせいか、次第に走行する車両も少なくなり、静かなセッションに。開始1時間15分ころにはジョアオ−パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がダンロップコーナー立ち上がりでスピンしてエンジンがストップ、押しがけで再スタートが切れたが、1分間ほど3回目の赤旗が提示されている。
終盤は再度多くのマシンが走行。周回を重ねるが、この時点までコッツォリーノがクラッシュ直前に出したタイムを破るマシンは現れなかった。しかし、チェッカー直前でオリベイラがこれを破るタイムをマークしトップに浮上。そのままトップでセッションを終えることとなった。
2番手はコッツォリーノ、3番手には石浦が入った。4番手には序盤から積極的に周回を重ねた伊沢、5番手には塚越広大(HFDP)となった。終盤までコースインしなかった小暮卓史(NAKAJIMA)は12番手、中盤わずかにコースインした程度の山本尚貴(NAKAJIMA)が13番手。PETRONAS TOM'Sの2台はこの日コースインすることはなかった。
