全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦ツインリンクもてぎは5日、予選日朝のフリー走行で開幕し、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がトップタイムをマークした。

 爽やかな青空が広がった土曜日のもてぎ上空。サーキットの気温も11月にしてはやや暖かく感じられるなか、午前9時25分から60分間のフリー走行が行われた。

 最終戦となる今回の一戦は、現在ランキング首位のロッテラーを筆頭に、塚越広大(DOCOMO DANDELION)までの上位4名がタイトル獲得をかけて戦う。
 また、2レース制で争われる決勝のグリッドは、ノックダウン予選Q1の結果が第1レースのグリッドとなるため、各車は朝のフリー走行から積極的に周回を重ねていった。

 セッション序盤、タイムシートの上位につけたのはタイトルを争う3人。そのなか、まずはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分34秒台前半のタイムでトップに立ち、ロッテラーが2番手、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)も3番手につけたが、各車は走り始めということもあって時折マシンをスライドさせながら走行する場面が見られた。

 ランキング4位でタイトルにわずかな望みを残す塚越広大(DOCOMO DANDELION)は開始20分を過ぎてようやく4番手までポジションを上げてくる。

 中盤に入ると、オリベイラとロッテラーが交互にトップタイムを更新。さらに残り20分を切ると、大嶋和也(Team LeMans)が1分33秒台まで一気にタイムアップを果たし、トップに浮上。国本雄資(Project μ /cerumo・INGING)も5番手、ロッテラーも再びオリベイラも上回るなど、セッション終盤に近づくにつれ、各車のタイムは徐々に上がっていった。

 残り10分は、各車がフレッシュタイヤを投入するなど、午後の予選を見据えたアタックが行われ、ロッテラーが1分33秒340をマークしてトップでセッションを終了。2番手には、塚越広大がコンマ2秒差で続き、地元の山本尚貴(TEAM 無限)が3番手に飛び込んだ。

 中嶋一貴とオリベイラはポジションアップならず、オリベイラは最後の周回でコースオフ、再走は果たしたものの7番手、オリベイラの直後を走っていた一貴も急ブレーキングを強いられるなど、結局10番手に終わった。

 第4戦以来のスポット参戦となった武藤英紀(HP REAL RACING)は序盤5番手と上々の走り出しを見せたものの、その後は思うようにタイムが伸びず、16番手でフリー走行を終えている。

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