全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦はノックアウト型式の予選が行われ、小暮卓史(NAKAJIMA)が2番手以下にコンマ5秒差をつけるタイムをマークし開幕戦のポールポジションを獲得した。2番手には石浦宏明(Team LeMans)、3番手にはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)がつけた。

 正午前後は曇り空だった鈴鹿サーキットだが、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦の公式予選がスタートした時点では青空が広がり、気温14度、路面温度21度というコンディションでノックアウト型式の予選セッションが始まった。

●Q1
 14台中11台が残るQ1。序盤から各車一斉にコースインし周回を重ねていく。その中で、最初に1分39秒台に入れてきたのは午前中トップの小暮。午前同様、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、石浦がこれに続く。

 セッションが半分過ぎた頃にはいったん各車ピットに戻り、多くのマシンがニュータイヤを装着。ロッテラーを先頭に残り6分というところで再度アタックがスタート。目まぐるしくタイムが変わる中、トップタイムをマークしたのはロッテラー。石浦が2番手、3番手に小暮というポジションに。ノックアウトとなったのはケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、平中克幸(KCMG)、井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)という3台で、ルーキー&復帰組には厳しい予選となった。

●Q2
 10分間で争われるQ2。ここでは11台から8台に絞られることになる。晴天が続き、気温15度、路面温度26度という状況となった。

 各車本格的にアタックを開始したのは、セッションも残り3〜4分というところ。一気にほぼ全車が1分39秒台に入れてくる熾烈なアタックが合戦の中、またもトップとなったのはロッテラー。さらに塚越広大(HFDP)、石浦が続いた。

 Q2でノックアウトとなったのは平手晃平(Mobil1 IMPUL)、大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、井出有治(MOTUL 無限)というメンバー。復帰組ではオリベイラ、ルーキーでは山本尚貴(NAKAJIMA)だけがQ3に残る形となった。

●Q3
 ポールポジションが決するQ3。セッション開始の時点では誰も動かず。ジリジリとした時間が流れていくが、残り7分を切ったところで小暮を先頭に全車が一斉にコースイン。熾烈なアタック合戦が始まった。

 各車タイヤのウォームアップに2周を要し、残り2分というところでアタック開始。オリベイラを先頭にアタックに入っていく。そんな中、アグレッシブなコーナリングワークで最速タイムを叩きだしたのは小暮! 1分39秒台の壁を破る1分38秒917をマークしトップへ! さらに石浦、オリベイラが続くも、ふたりは1分39秒台中盤のタイムで、小暮は他に0.5秒差をつけるダントツのタイムとなった。

 しかしその直後、塚越広大(HFDP)がマシントラブルでストップ、さらにロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)が最終コーナーでコースアウトしクラッシュ! そのまま赤旗が提示され、予選セッションは波乱の幕切れとなった。

 小暮はこれで、スーパーGTの2戦を合わせると今年のレースですべてポールポジションを獲得。「最高のマシンを用意してくれたチームに感謝しています。個人的にはいちばん嬉しいポール」と喜びを語った。

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