イタリアGP予選、今回もフロントロウを独占したのは、メルセデスAMGの2台でした。ただ、違うのはその順番。前戦ベルギーGPではポールポジション:ニコ・ロズベルグ、2番手:ルイス・ハミルトンでしたが、今回はポール:ハミルトン、2番手:ロズベルグに入れ替わっています。

 しかし、違うのはそれだけではありません。前回はライバルに対し、1周あたり約2秒もの差をつけましたが、今回はウイリアムズの2台がすぐ後ろに迫ってきています。実質的にはメルセデスAMG対ウイリアムズの表彰台争いということになるでしょう。

 このモンツァは、高速サーキットであるにも関わらず、抜きにくいコースであります。ゆえに、フロントロウを獲得したメルセデスAMGの優位は変わりません。それでも、ウイリアムズ陣営はロングランのペースに自信も持っています。

「僕らのクルマは、レースに向けたセットアップなんだ」(バルテリ・ボッタス)

「長いレースだけれど、僕らのロングランのペースは非常に良いからね」(フェリペ・マッサ)

 事実、金曜日のフリー走行2回目では、とても速いペースでのロングランを、バルテリ・ボッタスが実施しています。このペースは、昨日も書きましたがメルセデスAMGよりも1周あたり0.5~1秒程度速いモノ。このペース差が真実ならば、決勝は両者が接近戦を繰り広げる、ものすごく面白いレースになるはずです。

 なおタイヤについてですが、今回はミディアムとハードいずれも摩耗もデグラデーションも小さいため、1ストップ作戦が主流になると、ピレリも発表しています。あるチームのエンジニアも、「このコースはデグラデーションはあまりないですから」と語ってくれました。また、金曜日フリー走行2回目でも、デグラデーションが発生するどころか、むしろ走るほどにペースが向上していくチームもありました。これらの面を総合しても、1ストップ作戦を各車が取ってくる可能性は、非常に高いと思われます。とはいえ、ミディアムの方がハードよりも0.5秒速いので、出来るだけ長くミディアムを履くという点を考えねばならないかもしれません。

 燃費については、ロータスが発表する数値を見ても、ウイリアムズが発表する数値を見ても、100kgでギリギリレースを走り切れるという計算です。中でもメルセデスのパワーユニットを使用するメルセデスAMGとウイリアムズは燃費も良いので、燃料が足りなくなるということはまずないでしょう。

 少しだけ後方にも目を向けてみましょう。

 ウイリアムズの後ろには、マクラーレンの2台がつけています。しかし金曜日のフリー走行、ジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンが見せたロングランのペースは非常に低いレベルのモノであり、上位進出を狙うのは難しいと思われます。

 それならばマクラーレンの真後ろからスタートする、フェラーリの方が良さそう。やはり金曜日のタイムは燃料搭載量が軽かったのか、期待されたほどの速さを見せることができていません。とはいえ、ロングランのペースは素晴らしく、メルセデスAMGとウイリアムズの後方一番手、5位最有力と申し上げておきましょう。

 やはりトップスピードが重要なコースでは、ルノー製パワーユニットは力不足感は否めません。今回は、セバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドがかろうじてQ3に進出したという程度。ここが求めうる最高の結果だったと思います。

 さて、明日の決勝レースは日本時間の21時スタート。勝つのは銀色のチームか? それとも白か? 私は白いチームが勝つ可能性は、十分にあると思っています。

本日のレースクイーン

佐々木萌香ささきもえか
2026年 / オートサロン
エンパイヤ自動車/SPARCO(TOTIM)
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年3月号 No.1617

    [特集│技術系SGT関係者 覆面座談会]
    タイヤワンメイク時代の
    スーパーGTを考える

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円