F1第2戦オーストラリアGPは土曜日午前に3回目のフリー走行が行われ、地元のヒーロー、マーク・ウエーバー(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3番手にはミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)がつけた。BMWザウバーの小林可夢偉は14番手。
3回目のフリー走行が行われる土曜日午後2時のアルバートパークの天候は曇り。気温21度、路面温度は29度でコース上もドライコンディションが保たれ、60分のセッションが幕を明けていった。
序盤は開始10分過ぎからビタリー・ペトロフ(ルノー)が積極的に周回を重ねていき、そこにフェリペ・マッサ(フェラーリ)も加わって全体のベストタイムを次々と更新していく。
すると20分過ぎからはレッドブルやマクラーレン、メルセデスといった有力チームのドライバーたちも上位に顔を並べ、そのなかでルイス・ハミルトン(マクラーレン)が1分25秒706というタイムでトップへ立つ。序盤は2番手にウエーバー、3番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)という順位で前半の30分を終える。
セッションが後半に入ると、フェラーリのアロンソ、メルセデスのシューマッハー、さらにレッドブルのウエーバーと目まぐるしくトップが入れ替わり、残り10分となるところで各ドライバーは2種類のうちオプションと呼ばれる柔らかいコンパウンドのソフトタイヤを履いて予選へ向けたタイム計測をスタートさせる。
トップ4による激しいタイム争いが繰り広げられた終盤。地元のヒーロー、ウエーバーが1分24秒719をマークし、アロンソ、シューマッハーを退けトップに躍り出る。結局ウエーバーは2番手アロンソ以下をコンマ2秒引き離しトップのままセッションを終了。チームメイトのセバスチャン・ベッテルが4番手につけた。
フォース・インディアはトップ4に食い込む健闘を見せ、エイドリアン・スーティルが8番手。BMWザウバーの小林可夢偉は21周を走り14番手でこのセッションを終えている。