F1第10戦ドイツGPの決勝でトップ10入りしたドライバーたちがレースの内容を振り返った。
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「今週僕にとっていろいろな出来事があったが、今日も素晴らしい一日になったよ! 勝ちたいと思ってここにやってきて、完璧な形でそれを実現できた。僕のシルバーアローは圧倒的な強さを発揮した。これほど素晴らしいクルマを作ってくれたチームのおかげだ。レースの前には、FRICシステムが使えなくなったことで他チームにギャップを縮められるのではないかと心配していた。でも結局は今回も僕らが最速だったね。2回ストップの戦略で走ったが、スティント終盤はタイヤがほとんど終わってしまった状態で、とても難しかった。メルセデスにとっていい結果なのでとても喜んでいる。ドイツで勝ったのはとても久しぶりのことなんだ。ここホッケンハイムでの応援に感謝している。ファンが熱狂的に応援してくれた。スタートの時に(スタンドで)ウエーブをしてくれているのが見えた。すごく嬉しかったよ。次のハンガリーが楽しみだ。(今季4勝目、母国ドイツでの初優勝を挙げたが、今週起きた一番嬉しかった出来事は)結婚したことだ。間違いないよ。最高の気分だった。でももちろんすべてが特別だ。本当に幸運なことに、この2週間、正確に言うと1週間半の間にいい出来事がたくさんあった。すごく楽しんでいたし、今週はポールポジションと優勝も獲得した。ただただ最高の気分だ。今日はものすごく特別な一日だった」
バルテッリ・ボッタス 決勝=2位
「今日はこれが最大限の結果だったと思う。すべてを完璧にこなし、最後までルイス(・ハミルトン)を押さえ切り、ポイントを余分に手にすることができた。でも今後はもっと上を目指していく。これが限界ではない。今このチームにいられて本当にラッキーだと感じる。去年は3戦連続で表彰台に上れるなんてことは期待できなかった。すべては皆のハードワークの結果であり、これからも常に上を目指し続けていかなければならない。もちろん3戦連続で表彰台を獲得できたのはとても嬉しいけれど、今後はもっと上を目標にしていく。ルイス(・ハミルトン)がピットストップをした時点で20周ぐらい残っていた。終盤はかなりきわどい戦いになることは分かっていた。彼は新品タイヤでピットストップのロスをすぐ取り戻せるだろうと予想したが、そのとおりで、ラスト数周で僕のすぐ後ろまで迫っていた。僕にとっては、DRSゾーンに向けて、つまりターン1やターン2と3からの立ち上がりをうまく走り、最後のヘアピンで可能な限りブレーキングを遅らせることがものすごく大事だった。また、チームとうまくコミュニケーションをとって、エンジニアたちから防御のための適切なエンジンモードを教えてもらっていた」
ルイス・ハミルトン 決勝=3位
「まず最初に、ホームレースで勝ったニコ(・ロズベルグ)におめでとうと言いたい。メルセデス・ベンツのために2台そろって表彰台を獲得し、メルセデスで働く人々やファンを代表してここに立つことができ、特別な気分だしとても誇らしい。僕自身の話をすると、今日のレースに大喜びはできない。僕にとって厳しい週末で、タイトル争いをしているニコに最終的にポイント差を広げられてしまった。それでも表彰台フィニッシュによってダメージを抑えられたことをありがたく思っている。グリッド最後尾の方でミラーに他のクルマが映らない状態でいると、2時間後にクルマから降りる時のことが想像できない。このマシンを用意してくれたチームに心から感謝している。これほどのパフォーマンスを発揮するマシンを作った彼らに心から敬意を表する。僕にとってはとてもシンプルなレースだった。その時々に起きていること、走っている場所によって苦労はあったけどね。序盤はキミ(・ライコネン)といいバトルをした。その時は幸いフロントウイングにダメージを負うようなことはなかったが、ジェンソン(・バトン)との事故はついてなかった。彼は今年とてもジェントルマンで、僕をあまり悩ませることなく前に出してくれていたので、今日は考え違いをしてしまった。僕はオーバーテイクできるほど十分に接近していなかったけれど、コーナーでイン側のラインをとっていた。彼はワイドになったようだがその後コーナーを横切って戻ってきた。たぶん僕がそこにいるのを見ていなかったんだろう。その時の(接触による)ダメージでダウンフォースが大幅に低下し、左フロントタイヤを労わって走るのが難しくなった。アンダーステアがひどくなり、あっという間にタイヤのデグラデーションが進んだ。そのため、2回ストップ戦略を3回に切り替えたんだ。(エイドリアン・スーティルのスピンで)セーフティカーが出ると予想して、早めにオプションタイヤへの交換のためにピットに呼ばれた。セーフティカーが出なかったのには驚いたよ。終盤、あっという間にバルテッリ(・ボッタス)に追いついたけれど、彼は直線スピードがとても速くてオーバーテイクすることができなかった。タイトル争いにおいてニコと同等のレベルに戻れるよう、全力を尽くしていく。今は、これ以上は無理なぐらい、最大限の集中力と努力を注いでいる。今年のタイトル争いは僕にとって大きなチャレンジであることが明らかになってきているが、それこそ僕の望むことであり他の形は考えられない」
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位
「今日のフェルナンド(・アロンソ)とのバトルは楽しかった。シルバーストンの続きをしたみたいだね! レース前半はものすごく楽しめた。2台のフェラーリと激しいバトルになったけれど、なんとか前の位置にとどまることができた。2回目のピットストップは位置が近すぎてフェルナンドに簡単に抜かれてしまった。それで不利になったが、終盤アグレッシブにいって確実にアンダーカットしようと決め、ある程度ギャップを築くことができた。レース終盤は燃料がかなり厳しかったから、それは重要なことだった。今日はこれが僕らにとって最大限の結果だったと思う。残念ながらダニエル(・リカルド)はあとちょっとのところでフェルナンドを抜けなかったね」
フェルナンド・アロンソ 決勝=5位
「今日はやれる限りのことをやったと思う。いつも表彰台を目指しているのは確かだが、今日は前のクルマは速すぎた。燃費を気にしながら戦うのは楽ではなかったが、終盤、僕のタイヤの方が新しかったことが助けになって、(ダニエル・)リカルドの前に出ることができた。正直言って、僕はタイヤの面でものすごく有利だったんだ。僕はピットレーンから出てきたばかりで、ダニーはグリップに少し苦しんでいた。次は同じ条件でバトルができるといいね。ホッケンハイムでは小さな前進が見られた。それはラップタイムには表れていなかったが、今後も改善を目指していくためのモチベーションになる。目標はコンストラクターズ選手権においてチームを助けるため、ポイントを獲得することだ。ブダペストでどういう状況になるのかは、実際走ってみるまで分からない。ひとつひとつのサーキットにそれぞれのストーリーがあるからね。今日は5位が最大限の結果だった。とても満足している。これまではオーストリアが僕にとっての今季ベストレースだったけれど、このドイツGPがそれに取って代わることになると思う。スタート、燃料、タイヤ、戦略の変更、バトル、すべての要素をうまくこなさなければならず、とても難しいレースだったからだ。いろいろなことを理解し、実行するのが本当に難しかった。最初は2回ストップを予定していた。でもレース中盤、2回で行くのは厳しいと感じたので、他のドライバーたちのタイヤの状況を(チームに)尋ね、その結果3回ストップに切り替えた。こういった決断すべてに満足している。最終スティントでは燃料をセーブしなければならなかったが、リカルドと戦っていたから、ポジションを諦めて安全にフィニッシュするか、チェッカーまでぎりぎりというリスクを冒してリカルドと戦うか、決断しなければならなかった。僕はリカルドと戦おうと決め、同時にできる限り燃料をセーブすることに努めた。最終ラップではかなり燃料を節約しなければならず、1周通して8速で走った。レース距離があと100メートル長くなくてラッキーだった」
ダニエル・リカルド 決勝=6位
「最高に楽しいレースだったよ。僕が今まで経験した中で一番楽しめたレースのひとつだ。もちろんオープニングラップを除いてね。あの時は、まさによくないタイミングでよくない場所にいた。僕はコースを外れたといっても(フェリペ・)マッサほどじゃなかったし、彼にけががないことを祈っている。アウト側を走っていたら(マッサとケビン・マグヌッセンの)接触事故が起き、それを避けなければならず、後方まで順位を落とした。正確に何位まで落ちたのか分からないけど、その後、無線で「びっくりするような挽回を見せて、自分たちを誇れるような一日にしよう」と言ったんだ。そのとおりのことができたと思う。激しく戦い、すべての力を出し切った。これこそが僕が常に目指し、楽しめる瞬間やバトルなんだ。フェルナンド(・アロンソ)はタフなレーサーとして知られているから、いいバトルをするのに彼以上の相手はいないと思った。僕はプライムタイヤで彼は比較的新しいオプションタイヤを履いていた。自分にできる最高の戦いをしたけれど……本当にあと一歩だったね!」
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=7位
「予想どおりにいかず、難しいレースだった。主な原因は気温だと思う。金曜と比べて路面温度が20度も低かったんだ。リヤのデグラデーションが大きくなると予想していたが、2周ほど走ってみてフロントが厳しいことがはっきりし、それで戦いが変わった。本当に難しいレースだった。クルマのフィーリングを考えれば、最大限の結果を出せたと思う。中盤にはエンジンの問題とも戦わなければならなかった。ヘジテーションがあり、スムーズに動いていなかったんだ。チームがうまく問題を解決してくれてリカバーできたけどね。重要なのはまたポイントを獲得できたこと。そういう意味では満足している」
ジェンソン・バトン 決勝=8位
「いいスタートを決めて、序盤は6位までポジションを上げていた。だから見通しがよさそうだと感じていたんだ。でも2回目のピットストップの際に戦略を誤ったと思う。なぜこれほど早くピットストップを行ったのか分からない。その時点ではレースの最後までそのタイヤで走り切る計画だったが、ピットストップが早すぎたためにタイヤの性能を維持することが困難になった。アグレッシブな戦略だ。フィニッシュまでの37周をひとつのタイヤセットで走り切るのはここでは相当難しいことは分かっていた。戦略がうまくいかず残念だったが、このことから有益な教訓を得ることができるだろう。 今日はもっといい結果を期待していた。(30周目に)ルイス(・ハミルトン)にヒットされたのを感じて驚いた。ターン6では、コーナー出口からうまく立ち上がるために入口でワイドなラインを取るというのは大勢のドライバーがやっていることだ。ルイスは僕が彼を前に出すことを期待したんだろうけど、なぜ他のドライバーに譲るんだ? 僕らはレースをしているのに。今日彼が接触したのは僕だけではないと思う。不思議だよね。他よりもあれほど速いクルマに乗っているんだから、それほどバトルにならないはずなのに。僕は自分のレースをするためにここにいるんだ。彼が後ろからポジションを上げてきているときに皆が譲っていたら退屈なレースになってしまう」
ケビン・マグヌッセン 決勝=9位
「本当に残念だ。ターン1でのアクシデントがなければいいレースができたはずだと思っている。リプレイを見てみる必要はあるけれど、僕に他に行き場があったらフェリペ(・マッサ)との接触はなかったと思う。僕はなんとか事故を避けようとして最善を尽くしたが、他にやれることはほとんどなかった。接触によってスピンし、タイヤとノーズボックスの交換のためにピットに入らなければならなかった。そして後方から順位を上げていくのにレース前半を費やしたんだ。ああいうことは起きてほしくなかった。それでも今日はいくつかポジティブな要素があった。クルマの動きがものすごくよかったんだ。リヤタイヤがうまく持ってくれたし、それはこのクルマにとっては今までなかったことだった。これまでは通常、リヤタイヤをいい状態に保つのに苦労していたが、今日は問題なかった。ポイントを取れたことは嬉しいけれど、もっとたくさんのポイントを手に入れることができたはずだからがっかりもしている。来週のハンガリーで速さを発揮し、いい結果を出せることを願っている」
セルジオ・ペレス 決勝=10位
「スタートした時点ではもっと上位に入れると期待していた。でもいつものようにタイヤをうまく持たせることができなかった。一日のほとんどをバランスに苦しみながら走った。とても奇妙なレースだった。金曜とは路面が全く変わってしまい、デグラデーションが起きるのがリヤではなくフロントタイヤだったんだ。そのことと気温が下がったことにより、クルマがとても乗りづらくなった。こういったことを考えると1ポイント獲得できたのはいい結果だと言える。でも選手権で戦い続けるために今後のレースではもっといい結果を達成する必要があるね」
