FIAが、アクシデントの際にF1ドライバーの頭部を守るため、マシンにプレキシガラスのウインドスクリーンを装着することを提案していると報じられている。
Motorsport.comが伝えるところによると、イタリアのAutosprintは、ウインドスクリーンを装着したフェルナンド・アロンソのフェラーリの加工画像を掲載、FIAは、ドライバーの頭部を守るためにマシンにウインドスクリーンを装着することを義務付ける考えであると報じたという。(画像付きAutosprintの記事はこちら)
2009年ハンガリーGP予選中、ルーベンス・バリチェロのマシンから脱落したサスペンションスプリングが後ろを走行していたフェリペ・マッサの頭に当たり、マッサは大きなけがを負い、シーズン末まで欠場を強いられた。またマッサの事故の数日前にはF2のレース中にジョン・サーティスの息子、ヘンリーが、前を走っていたマシンからはずれたタイヤが頭部に直撃して死亡した。
今年の最終戦アブダビでは、ビタントニオ・リウッツィのフォース・インディアがミハエル・シューマッハーのメルセデスに乗り上げた。これは、一歩間違えればシューマッハーが頭にけがを負ったかもしれない危険なアクシデントだった。
マッサは回復した後に次のようにコメントしている。
「(コクピットを)完全に覆う必要があるとは言わないが、タイヤが頭部に当たるのを防ぐためにマシンに何かやれることがあると思う」
マッサの事故の後、バーニー・エクレストンは、FIAモータースポーツ安全機関会長であるシド・ワトキンスがこの問題への対処に取り組んでいると明かしていた。
Autosprintによると、提案されているウインドスクリーンは、タイヤやマシンの衝撃に耐えるものであると同時に、ドライバーの視界をさえぎることがないように、また空力上の影響も考慮した形でデザインされるという。