F1第17戦メキシコGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。

ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「今までの人生の中で一番の表彰台だよ! この素晴らしいコースで優勝し、何千人もの人たちが歌うように僕の名前を呼んでくれる。本当に信じられないよ! まるでステージの上のロックスターのような気分だった。一瞬一瞬を楽しんだ。メキシコのファンの人たちに心からお礼を言いたい。皆さんのおかげでこの勝利が特別なものになった。それから、この素晴らしいイベントを実現するために取り組んできたバーニー(・エクレストン)とオーガナイザーの皆さんにも感謝する。僕にとって完璧な週末だった。予選を成功させ、決勝もトップでコントロールしながら走ることができた。ルイス(・ハミルトン)が近づいてくるたびにうまく反応できた。リヤタイヤにグリップがあまりなくて苦労した。特にセーフティカーの後、タイヤが冷えると大変だった。でも最終的には快適に走れたよ。今週末のパフォーマンスを実現できたのはエンジニアとのチームワークのおかげだ。協力し合ってこのサーキットの特殊なコンディションに合うセットアップをうまく見つけることができた。彼らに心から感謝する。次のブラジルGPが楽しみだよ。優勝して次のレースに向かえるのはいつだって気分のいいものだし、この好調さをインテルラゴスでも維持したい」

ルイス・ハミルトン 決勝=2位
「とてもいいレースだったね。すごく楽しかった。全力でプッシュしたし、ニコ(・ロズベルグ)よりも速さがあったと思う。でも残念なことにここでは他のマシンの後ろにぴったりついて走ることができない。近づけば近づくだけ、磁石のS極同士が反発するような感じで、僕には何もできなかった。いいスタートを決めてターン1でニコに挑まなければならないのは分かっていた。でもほとんどトウを得られず、彼もミスをしなかった。ピットストップの件だけど、特にストレスがあったわけじゃない。単に、2回目のピットストップをするという決断に賛成できなかっただけだ。チームが決断を下し、僕はそれに従う。でも最初はそれが正しいのかどうか分からなかった。その後、結局セーフティカーが出動した。僕はチームを100パーセント信頼している。僕らはチームとして1-2を成し遂げた。だからいい結果だよ。メキシコで過ごした1週間、そして地元のファンの皆は、今まで経験したことがないほど素晴らしかった。大勢の人たちが大きなエネルギーを発散させていて、F1に対する情熱が感じられた。他のグランプリ開催国も頑張って彼らに遅れないようついていかないとね。次のブラジルではまだ勝ったことがないんだ。今年は優勝を目指すよ。(トップ3記者会見でチームの戦略について聞かれ)大きな問題じゃない。いいレースだった。チームは素晴らしい仕事をしたし、ニコも今日はとてもいい走りをした。ミスもせず、突風もなかった(注:ロズベルグはアメリカGPでは風が原因でミスをしたと述べている)。後ろを走る僕は空力パフォーマンスを失ったけれど、彼は完璧な空力で走っていた。後ろから近づくほどダウンフォースを失うから(オーバーテイクできるほど)ぴったりくっつくことができなかった」

バルテリ・ボッタス 決勝=3位
「今日の結果はとても嬉しい。戦略に関するチームの判断はすべて正しかった。チームでつかんだ成果に本当に満足している。最近不運なことが多かったから、いい気分だよ。努力が報われたんだ。表彰台の上は最高に気分がよかった。特別な雰囲気だった。フェラーリの一台との間にインシデントが起きた。また僕と彼にとって不運なことが起きてしまった。もちろんあんな結果になってほしくなんかなかった。キミとはロシアで接触したが、今回の接触は単なる不運によるものだ。ターン4から5で彼をオーバーテイクしようとしたが、ターン5の入口で僕がインに入った時、スペースがなくて当たった。あんな結果にならなくてもよかったのに。残念だけど、僕には行き場がなかった。(ライコネンと)話すことは特にない。あの時は激しく戦っていた。通常僕がシケインで飛び込むのは、2台分のスペースがある場合だ。でも今回はスペースが足りなかった。それでも引くつもりはない。ポジション争いをしているんだから。リスクがどれぐらいあるのかを計算して、行ける可能性が高いと判断した。また接触したのは不運だった。今日、僕らは常勝チームのようなレースをした。誇りに思うよ。特に戦略の面でうまくやれた。最後にひとつポジションを上げたのはセーフティカー後のリスタートでのことだ。ダニール(・クビアト)を抜いた。(セーフティカー出動時のピットストップについては)チームがすごくいい判断をした。ピットストップしても同じポジションで復帰できるとチームは知っていたんだ。ミディアムを選んだのは、ワーキングレンジが低く、低い温度でこっちの方がうまく機能するからだ。うまくいったよね。(ソフトを履いた)ダニールは最終コーナーでスライドしていたから、近づいて抜くことができた」

ダニール・クビアト 決勝=4位
「僕らチームは今日、完璧な仕事をしたと思う。堅実なレースをし、たくさんのポイントをつかんだ。表彰台をつかみかけていた。終盤まで表彰台争いをしていたんだ。でもセーフティカー後のリスタートの時、ストレートで速さが足りなかった。ウイリアムズがプッシュしてきて、簡単に(バルテリ・)ボッタスに抜かれてしまった。表彰台に乗ることができなくて残念だ。つかんだと思っていたし、今日はそれに値する仕事をしたのに。セーフティカーが出なければ表彰台に乗れたと思う。でもこれもレースだ。受け入れるしかない。それでも素晴らしいレースだったよ。いい戦いをしたし、うまくコントロールして周回を重ねた。71周すべての出来に満足している。今週末僕らはかなり強かった。このコースは僕らにとても合っていたんだ。またうまく軌道に乗れば、僕らはチャンピオンになれると証明できたと思う。このチームを信じている。自分たちを、そして僕らの将来をね」

ダニエル・リカルド 決勝=5位
「少し悔しいレースだった。オプションタイヤで走った最初のスティントではあまり速さがなかった。プライムを履くとペースがとてもよくなった。でもウイリアムズに追いついても抜くことができなくて、大量に時間をロスしてしまった。今考えるとセーフティカーが出た時、プライムを履けばよかったんだろうね。オプションよりもずっと感触がよかったから。そうしたらもっと有利に表彰台争いができただろう。今日僕らはすごく速かったとはいえないけれど、2台がトップ5に入ったのだからまずまずの結果だ。もちろんふたりとももっと上の結果を望んでいるが、ブラジルに期待するよ。本当に最高の週末だった。このグランプリは基準を引き上げたと思う。スタジアムも、詰めかけたファンも素晴らしかった。新しい場所に行くのは楽しいね。特にここでは最高のショーを見ることができたから。ドライバーズパレードでも感動した。大勢のファンが熱狂的に声援を送ってくれるのを見て鳥肌がたった。セバスチャン(・ベッテル)とのインシデントについてだけど、僕がイン側にいたのに、彼はコーナーのエイペックスをとって、僕の行き場がなくなったんだ。(Crash.netのインタビューに応え)彼は僕がいないかのようにエイペックスをとった。僕にはどうしようもなかった」

フェリペ・マッサ 決勝=6位
「チームにとってとてもいいレースになったね。レッドブルといい戦いをして、彼ら向きのコースで僕らが表彰台をつかんだ。僕個人としてはあまりいいレースではなかった。セカンドスティントでリヤタイヤに苦労し、そのせいでひとつポジションを落とした。セーフティカーの後、あまりいい走りができず、その結果、前のマシンを抜けなかった。少しがっかりしているけれど、チームとしては今日のパフォーマンスを誇りに思えるよ」

ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=7位
「いいレースだった。ほとんど単独走行だったけどね。今日はこれ以上のことができたとは思わないから、この結果には満足している。セーフティカーが僕にとっては有利に働いた。いい結果を出すには常に多少の幸運が必要だけど、今日は運に恵まれた。でもペース自体もとてもよく、戦うことができた。今回のパフォーマンスをすごく喜んでいる。しばらく厳しい時期が続いていたが、ようやくまたポイントを取ることができた。僕にとってはすごくクリーンなレースだった。ミスもトラブルも一切なかった。温度が高くなり、ブレーキに気を遣わなければならず、たくさんのことをうまく管理して走らなければならなかったから、そういう面ではかなり難しいレースだった。今日は最高の雰囲気だったね。これまで経験した中で一番といっていいんじゃないかな。ドライバーズパレードは特別な経験だった。素晴らしいイベントだし、ファンが大歓迎してくれた。今や僕もメキシコ人として受け入れられている気がするよ! 今日の結果は選手権の順位争いの中でとても重要だ。チーム全員にとって最高の一日になった」

セルジオ・ペレス 決勝=8位
「メキシコでの1週間は本当に素晴らしかった! 最高の雰囲気で、特別な瞬間を何度も経験した。今日のレースはキャリアの中で一番苦労したといってもいいかもしれない。セーフティカーのタイミングが僕にとってはすごく不運だった。1回ストップで走っていて、セーフティカーが不利に働いた。セーフティカー出動中にステイアウトすることにした。ニコ(・ヒュルケンベルグ)とフェリペ(・マッサ)の前に出られるチャンスになるんじゃないかと思ったんだ。でもそうはならなかった。チームから、後ろのマシンは全部ピットインして新しいタイヤを履いたと言われた。最後の15周はかなり苦しくなると分かったので、少し心配したよ。でも順位を落とすことなく8位でフィニッシュできた。F1キャリアの中でベストパフォーマンスのひとつだよ。母国のファンの前で入賞することができてすごく嬉しい。母国からこれほど熱心に応援してもらえるなんて、なんて幸運なんだろう。今週末のことは一生忘れない。メキシコのファンのエネルギーを皆が楽しんだと思う。カレンダー中、一番人気のグランプリのひとつなのはもう間違いないよ」

マックス・フェルスタッペン 決勝=9位
「いいスタートを決めて、最初のスティントでは6位を走っていた。好調だったけど、熱の問題が出てきて、ラップタイムに大きく影響した。でもポジティブな面に目を向けなければ。9位は今日の僕らに可能な最大限の結果だったと思う。またポイントを稼ぐことができて嬉しいよ。少しだけロータスとのポイント差を縮めることができた。週末を通してこのサーキットの雰囲気に感動していた。ファンは本当にレースに夢中で、熱狂的だった。見ていて本当に嬉しかったよ!」

ロマン・グロージャン 決勝=10位
「今日は大勢の観客が来てくれているのが見えて嬉しかった。彼らはF1の大ファンで、知識も豊富なんだ。彼らの前でレースができることに喜びを感じたよ。特にあの壮観なスタジアムエリア。皆が熱狂していた。ポイントを獲得できてよかった。たった1ポイントであってもね! 長いレースで、気を遣わなければならないことがたくさんあり、簡単ではなかった。僕らのマシンはミディアムタイヤでは好調だったけど、ソフトではそうでもなかった。セーフティカーが出て、ピットインしないのはリスキーだったから、ソフトに換えて最後まで走った。今週末はグリップを何とか見つけようと奮闘してきたが、レースの間に路面は確実に改善していった。来年はもっとグリップがついて、走るのがさらに楽しくなるんじゃないかな」

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