F1第6戦モナコGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「僕のレーシングキャリアの中で最もラッキーな経験だった。クレージーなレースだったよ。セーフティカーの後ろに僕しかいないのに気付いてびっくりした。あの時は何が起きているのか分からなかったけれど、タイヤに熱を入れることに集中した。タイヤがまるで氷のように冷えていたんだ。セーフティカーが出るまではルイス(・ハミルトン)は完璧な仕事をしていた。週末を通して僕より優れていたし、優勝を手にする資格があったのは間違いない。今の彼がどんなにひどい気分か理解できるよ。僕にとって警告の意味を持つ週末だった。次のモントリオール戦に向けて今までよりもさらに努力する必要がある。もちろん、またモナコで勝てたことを喜んでもいる。ここでの勝利はいつも特別だ。だから心の一部では今日の勝利を祝うと思う。勝ちは勝ちだからね。(セーフティカーが出動した時)ピットストップするという考えは全くなかった。残り周回数が少なかったから、考えもしなかった。だからセーフティカーが見えた時、(その後ろに)ルイスがいないのを知ってものすごくびっくりした。本当に驚いたよ。『彼はいったいどこに行ったんだ?』と思った。そしたら突然、自分の後ろでメルセデスとフェラーリが並んで争っているのを見た。『いったい何がどうなってるんだ?』と思ったよ。ルイスは最高の仕事をした。勝利にふさわしい。そのことは十分に分かっている。彼が気の毒だとも思っている。こんな形で勝利を失うなんて最悪のことだからね。彼の気持ちは本当によく分かる。週末を通してこれほどの強さを発揮してきたのに、あんな風に最後になって勝利を失うなんて最悪だ。彼にとってどれだけひどい一日だったか分かる。だけど優勝は優勝だ。スポーツの世界ではいろいろな面で運が左右する。だからそれを受け入れることを学んだ。自分がものすごくラッキーだったということは分かっている。キャリアの中でこれほどラッキーな出来事は今までなかったと思う。でも僕はこれを受け入れて楽しむつもりだ」
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
「今日僕らはチャンスをすべて生かした。2位に入れて嬉しいよ。スタートはアグレッシブに行ったけれど、2位に上がることはできなかった。今日はペースがよく、メルセデスにプレッシャーをかけ、ピットストップでギャップを縮め、一貫して遅れることなくついていけた。でも十分ではなかった。アンダーカットを試みたが、彼らは1周後に反応し、結局僕の前でコースに復帰した。終盤、スーパーソフトタイヤを履いたルイスがすごいプレッシャーをかけてきた。本当にきつかった。僕のタイヤはしばらく冷え切ったままだったから、コース上にとどまることにも苦労したんだ。コーナーからうまく立ち上がるよう集中したよ。理解し学習すべきことはまだある。予選で気温が低いと1周アタックでタイヤをうまく機能させるのが難しい。この点は改善しなければならない。マラネロのスタッフたちに感謝したい。エンジンは好調で、ストレートで強力だった。だからポジションを守ることができた。もっと上を目指しているから、あらゆるエリアにおいてやるべきことは山のようにある。自分たちの目標や願いを心に刻みながら着実に努力していく。素晴らしいレースだったし、チームは力を100パーセント出し切ったから、大満足だよ。カナダのコースレイアウトはまた全然違うけれど、次も競争力を発揮できるよう努力する」
ルイス・ハミルトン 決勝=3位
「今の気持ちはとても表現できない。スクリーンでチームがピットレーンに出ているのを見て、ニコ(・ロズベルグ)がピットに入るんだと思った。他のドライバーたちも同じことをするのだと信じてピットインした。昔からモナコは僕にとって大事なレースであり特別な存在だ。だからどうしても勝ちたかった。チームはシーズン通して最高の仕事をしてくれているから、責めはしない。分析して何が悪かったのかを探り出すつもりだ。皆で一緒に取り組み、今後に向けて改善に努める。いつもチームやファンに対して言っていることだけど、勝つ時も負ける時も僕らは一緒だ。また次の機会に戦う。スクリーンを見るとチームが出てきていたから、ニコがピットインしたのだと思った。後ろのドライバーたちのことは見えないから、彼らはピットに入るのだと思った。チームがステイアウトすると言った時、僕は「タイヤの温度が下がってきている」と言った。僕はハード側のタイヤで走っていたが、後ろのドライバーたちはオプションタイヤを履くのだと思い込んでいたんだ。そしたらチームはピットに入るよう言った。僕は何も考えず、他のドライバーたちも同じことをするのだと信じて疑わずにピットに入った。レースの間、最高の気分だった。ペースがとてもよく、さほどプッシュする必要もなかった。必要ならリードをもっと拡大することもできた。このペースには感謝している。また次に戦うよ。今はそれしか考えられない」
ダニール・クビアト 決勝=4位
「今日のレースには満足だ。僕にとってF1でのベストリザルトだし、チームにとっても4位と5位というのは素晴らしい結果だと思う。いいスタートを切り、その後はうまくレースをコントロールして走った。終盤のセーフティカーの後、僕らはギャンブルをした。ダニエル(・リカルド)が表彰台争いできるよう、彼を前に出すという戦略をとったんだ。彼の方が速いスーパーソフトを履いていたからだ。でも結局誰も抜くことができなかったので、取り決めどおり、彼は最終ラップでポジションを返してくれた。今後のレースでも今の勢いを保っていきたい」
ダニエル・リカルド 決勝=5位
「いいレースだったし、チームにとっていい結果を出せた。最後の数周は(ルイス・)ハミルトンと(セバスチャン・)ベッテルに近づき表彰台争いをして楽しんだ。終盤僕らはアタックできる位置にいた。それによってエキサイティングなレースになった。チームはいい仕事をしたよ。僕が表彰台争いに挑戦できるようダニー(クビアト)は道を譲ってくれたし、結局僕はハミルトンを抜けなかったから、最終ラップでポジションをダニーに返した。キミ(・ライコネン)との間で小さな事故があった。でもモナコでは軽い接触なしにクリーンに抜いていくのは簡単ではない。(審議の後)処分なしという裁定を下したスチュワードに感謝する。観客もファンも楽しんでくれたと思うよ。トップ5の位置を維持するために今後のレースでもプッシュしていく」
キミ・ライコネン 決勝=6位
「6番グリッドからのスタートではレースで苦労することは分かっていた。常に自分より遅いマシンに阻まれ、僕の方が圧倒的に速いのにオーバーテイクのすべがなかった。ピットストップでレッドブル1台の前に出ることに成功し、ひとつ順位を上げたけれど、ばかげた理由でそれを失った。僕はいつものラインを走っていたのに、(ダニエル・)リカルドがリヤタイヤにヒットして、僕を押しのけて前に出た。どういう行動が許されるのかが完全に明確にはされておらず、本当におかしなことだが、僕らにはどうすることもできない。今後のレースに向けて、タイヤをうまく機能させるためにもっといい仕事をし、土曜の予選でミスをしないよう対策を立てる必要がある。そうすれば日曜がかなり楽になる。全体的には少しいい感触を持って次のカナダに向かう。でもまだ予想するのは早い。同じタイヤで戦うがコースレイアウトは全く違うから、どうなるか様子を見てみよう。どういう行動が許されてどういう行動が許されないのかはっきりしない。誰かがペナルティを受けても、(似たようなことをしても)別の人間は受けない場合がある。普通はこういうことをすればペナルティの対象になるのに、今回はそうならなかった。許されることと許されないことをはっきり確かめる方法はないけれど、僕の考えでははっきりしていた。でもスチュワードの考えは違った」
セルジオ・ペレス 決勝=7位
「今、すごくハッピーな気持ちだよ。僕らチームは週末を通して最高の仕事を成し遂げた。7位はそのハードワークの賜物だ。僕にとっては普通のレースだった。特に何も起こらず、静かなレースで、モナコなのに変な感じだった。レースのほとんどを単独で走った。前のグループからは引き離され、後ろのグループとの間隔も開いていたからだ。78周にわたって集中力を保つのは簡単なことではなかった。でもセーフティカーの後、ピットストップをして新品のスーパーソフトを履いて走った時はすごく楽しかった。キミ(・ライコネン)にアタックできたんだ。でもオーバーテイクするチャンスはなかった。チーム全体にとって貴重なリザルトだ。選手権ポイント6点を獲得することができた。今シーズンここまでで半分のレースで入賞していることになる。チャンスを最大限に生かせているということだよね」
ジェンソン・バトン 決勝=8位
「僕らにとってポジティブな一日だった。今日は1ポイント獲得したいと思っていたけれど、4ポイント手に入れたんだからね。まさか8位でフィニッシュできるとは思っていなかった。スタートでニコ(・ヒュルケンベルグ)に抜かれたが1周目のターン3でアウト側から抜き返した。楽しかったよ。パストール(・マルドナド)の前に出た後には毎周予選ラップを繰り返すようにして走った。常に全力でプッシュした。きつかったね。体力的にかなり大変だったけれど、それでも楽しかった。チームにとっていい結果だからとても嬉しい。僕らはこのポジションに立つために懸命に努力してきた。チームはこの結果に値する。やるべき仕事はまだあるが、とてつもなくポジティブな一歩を踏み出せた。パフォーマンスはよかったし、チームの全員をとても誇りに思う。今年は難しい年だ。突然勝てるようになったりはしないだろう。優勝する必要があるが、今日の結果は将来勝つための足掛かりになる。毎戦進歩してはいるが、ポイントを取れば、他人にもそれを分かってもらえる。まだいくつかやるべきことはあるけれど、ペースはそれほど悪くなかったと思う。だから今日はそれなりに満足できた。この調子で前に進み、もっといい結果が出せるようになるといいね。僕らのチームのスタッフは世界で一番優秀だけど、それでも時間はかかる。これはターニングポイントではなく、全体的な前進だ。これからのレースでも入賞するところを皆に見せられるといいね」
フェリペ・ナッセ 決勝=9位
「すごくいいレースだった。またポイントを獲得できて嬉しい。今週末は本当に苦労してきたけれど報われたから最高の気分だ。すごくきついレースだったが、マシンの力を最大限に引き出すためにベストを尽くした。チームは正しい戦略を選び、いいタイミングでピットストップを行ってくれた。素晴らしい仕事ぶりだったよ。このポイントはチーム全員のものだ」
カルロス・サインツJr. 決勝=10位
「素晴らしいレースだったよ。この結果には大満足だ! モナコでの初レースでピットレーンからスタートし、10位でフィニッシュしたなんて、勝ったような気分だよ! 戦略もタイヤマネジメントもうまくやり、チームはとてもいいレースをした。懸命に努力して、ソフトタイヤでものすごく長いスティントを走り切った。それが結果に結びついて1ポイントを手に入れることができたんだ。レースはすごく楽しかった。モナコの独特のコースで速さを発揮し、エンジョイできた。レースがいつまでも終わらなければいいのにと思ったよ!」
