F1は、2014年シーズンからライセンス・ペナルティ・ポイントシステムを正式に採用することになった。累積ポイントが規定に達したドライバーは、次のレースに出走できなくなる。
この“違反点数”システムは、今年5月のワーキンググループでチーム側からすでに承認を受けていたものだが、今回開かれたWMSC(ワールド・モータースポーツ・カウンシル)において正式に認可され、2014年シーズンからの導入が晴れて決定した。
「F1ドライバーに対するペナルティ・ポイントシステムが導入される」と、FIAの声明に記されている。
「累積が12ポイント以上になったドライバーは、次のレース出場が禁止される。ポイントは12カ月間、ドライバーのライセンスに留められる」
「ドライバーの違反行為に対して与えられるポイントは、その悪質性により、1〜3ポイントに変化する」
もともとこの案は、昨年のスパで多重クラッシュを引き起こしたロメイン・グロージャンを筆頭とする“再犯者”への罰則を再考するなかで具体的な議論がスタート。今シーズンはその有効性を評価するために、試験的なポイントシステムの検証が非公式に進められていた。
現行のレギュレーションで唯一、累積システムが運用されているのは、1シーズン3回の戒告処分で10グリッドの降格ペナルティが課されるというものだ。