F1第19戦アブダビGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
「言葉にならないよ。ひとつ言いたいのは、ここに集まってくれたファンの皆への感謝の気持ちだ。フラッグやキャップ、そういったものすべてが僕の力につながった。家族やチームにも感謝したい。チームは1年間信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。彼らがいなければ、僕は今日ここに立っていないだろう。(今年のタイトル獲得が)僕にとってどれほど大きな意味を持つか、説明するのは難しい。1度目のタイトルよりも重要だ。今初めてタイトルを取ったような気がする。本当に幸せだよ。僕の人生の中で最も素晴らしい日になった。2008年は人生の中で特別な年だけど、今の気持ちはその時をはるかに上回るものだ。今までで最高の気分だよ。信じられないような1年だった。このチームに入った時、間違った選択だと言われた。でも去年と今年、僕らは大きく前進した。現実とは思えない。感謝しなければ。チームのおかげで今日の決勝でいいスタートを切ることができた。ロケットみたいだったね! 僕のキャリアの中で一番いいスタートだったと思う。それでトップに立てた。レースの前にはアプローチに関していくつか選択肢があった。僕が後ろなら最初のピットストップまで状況を見ていくつもりだった。でも前なら、レースをしなければならないと思っていた。僕らはマシンを決勝に合わせていた。予選は完璧ではなかったが、一番重要なレースに向けて準備を整えていたんだ。シーズンを通してニコ(・ロズベルグ)は強力だった。僕らは1997年に会って、当時はいつも、「同じチームで世界タイトルを争えるようになれば最高だね」と話していた。彼は今日素晴らしい仕事をした。クルマが速さを発揮できない状態になり戦えないと知って残念だった。彼は潔く僕のところに(祝福に)来てくれた。本当にプロフェッショナルだと思う。「すごくいい走りをしたね」と言ってくれた。それは彼も同じだ。1年を通して彼は最高の走りをしてきたし、特に予選は素晴らしかった」
フェリペ・マッサ 決勝=2位
「接戦だったね。勝利に手が届くとは思っていなかったが、終盤にはかなり近いところまで行った。メルセデスにチャレンジし、彼らとレースができて嬉しかった。この1戦が、来年に向けて重要な要素になるといいね。長い時間タイヤをいい状態で保つことができたので、チームと話して(最後に)オプション(スーパーソフト)を選んだ。後ろはバルテリ(・ボッタス)で、彼とのギャップは大きかったからトライしたんだ。残念ながらルイス(・ハミルトン)は少し遠すぎたけれど、僕はどうしても勝ちたかった。残り10周の時点で僕は「タイヤの今の状態がずっと続けば勝てるぞ」と言った。でも少しずつデグラデーションが出てきた。彼に追いついてきていたが、最後の4周はペースが鈍った。ものすごく勝ちたかった。でもかなり近いところまで行ったし、これは来年につながる最初の一歩だと期待している。今年1年を通してチームは大きく成長した。だからこそシーズン後半に表彰台に立つことができた。この進歩を来年につなげたい」
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
「今日は高い競争力を発揮できた。スタートは失敗で、その後トラフィックに引っ掛かったことがレースに影響した。それだけに表彰台に上がれたなんて信じられない。いいレースだった。プッシュし、戦うことができた。今シーズンを通してチームは成長し、改善してきた。メルボルンでスタートし、ここではベストリザルトを達成できたんだ。来年への準備という意味でも素晴らしいスタートを切ることができた。このチームの偉大なる歴史を今後につなげていきたい」
ダニエル・リカルド 決勝=4位
「すごくハッピーだよ。あらゆる面から見てほぼ完璧なレースだったと思うからね。戦略も、僕自身の走りも、ピットストップも、すべてうまくできたから、やるべきことをすべてやれたと言っていいだろう。オーバーテイクが楽しくて、全く退屈しなかった。僕がレースに求める要素が揃っていた。あとひとつ上に行ければよかったけれど、ピットレーンからスタートしたのだから4位という結果は素晴らしいよね。ほぼ完璧なシーズンだったと思う。ワールドタイトルを別にして考えれば完璧だったから、悔いも不満も何もない。シーズンを最初からいい形で戦い、最後もいい結果で締めくくれたし、最初から最後までとてもうまくいった。夏にも強さを見せたから、最初も中ごろも最後もすべて好調だったと言えるね!」
ジェンソン・バトン 決勝=5位
「きついレースだったね! でも今夜は現状から最善の結果を引き出せたと思う。戦略では正しい行動をとったけれど、上位のマシンに挑戦できるほどのペースはなかった。だから5位が最大の結果だった。レーシングドライバーにはマシンの力を最大限引き出すことが求められるが、僕は今もベストの状態であることを、今年証明したと思う。シーズン最後のレースを終えて、ふたりのレースエンジニア、トム(・スタラード)とバーニー(・コリンズ)に心から感謝したい。彼らもメカニックたちも最高の仕事をしてくれた。チーム全体が支えてくれて、とても嬉しい。僕にとっていい一日だったが、元チームメイトのルイス(・ハミルトン)にとってはもっとずっといい日になったね。ワールドタイトルを2回獲得するなんて、本当に素晴らしい功績だ。おめでとうと言いたい。彼は王座にふさわしい。今夜は楽しくなりそうだ。一年をいい形で締めくくることができたから、家族とお祝いしたい」
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=6位
「この結果にはすごく満足している。金曜と予選ではマシンにてこずっていただけに、今日のレースは誇れるものだし、このパフォーマンスは来年に向けていい兆候でもある。今日のマシンは最高の力を発揮した。バランスがよく、自信を持ってプッシュできた。ピットストップの後の数周はタイヤを労わって走ったけれど、それ以外はずっと全力で走り続けた。最後のスティントをスーパーソフトで長く走るというのは勇気のいる戦略だったが、チームはこれを見事に成功させ、うまく結果につなげた」
セルジオ・ペレス 決勝=7位
「今日獲得したポイントによってランキングトップ10入りを果たせた。素晴らしい一年を過ごし、大きな成果を出せた。今日はもっと上位を獲得できたはずだと思う。でも最後のピットストップに入るのが遅すぎたね。もう少し早くスーパーソフトを履いていれば、終盤に(ジェンソン・)バトンに近づけたかもしれない。シーズンを振り返ってみると、チームの全員が素晴らしい仕事をしたと思うから、今年僕らが成し遂げたことに皆満足すべきだ。今シーズンは楽しかった。チームのことをよく知ることができたし、2015年にもっと強くなって戻ってくるのが楽しみだよ」
セバスチャン・ベッテル 決勝=8位
「もっといい結果を出せるポテンシャルはあると思っていたが、序盤にケビン(・マグヌッセン)に引っ掛かり、状況が難しくなった。だから今日のレースに100パーセント満足しているとは言えない。レースをするときにはできる限り上位でフィニッシュしたいものだけど、今日はもっと上位を獲得できるだけの速さがあった。この6年間は素晴らしい旅だった。このチームと一緒に働き始めた時には予想もしていなかった。ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを4年連続で獲得するなんて、予想できるわけがない。誰かといい形で知り合って友情を築けば、その友情は長続きする。幸せな日々も辛い日々も共に経験してきた。僕は多くのことを学んだと思う。レッドブルとチームがしてくれたすべてのことに感謝したい。寂しくなるけれど、次のステップに踏み出す準備はできている」
フェルナンド・アロンソ 決勝=9位
「今日、僕のフェラーリとの時代が終わりを迎える。今年は本当に難しいシーズンで、技術的に優勢なライバルたちに対してほとんどなす術がなかったが、それでも僕らは最後の最後まで戦い抜いた。チームの全員が情熱を傾け、全力を尽くした。うまく管理して走るのが難しいレースだった。一方で僕にとってはとても感慨深いレースでもあった。5年を過ごしたチームに別れを告げるのは簡単ではない。この5年の間、このチームで僕はドライバーとしても人間としても大きく成長した。応援してくれたフェラーリファンの皆に感謝したい。このチーム、ファン、そしてイタリアと別れるのが寂しい。僕らは別の道を進むことになるけれど、F1ドライバーなら誰もが望む、特別な経験をしてきたと感じている。今日は感傷的になった。最悪だったのはグリッドにいた時だ。僕がマシンに乗り込み、メカニックたちはエンジンを始動して、ブランケットをつけたまま、発進する20秒前まで待機している。その時、フロントタイヤ担当のメカニックたちの顔を見ると、彼らも僕を見ていて、その目に光るものがあった。その時はきつかった。フォーメイションラップに出て行くのが本当に辛かった。このチームともスタッフとも別れるのは寂しい。でも新しいプロジェクトに加わると決めたのは、その方がいいと思ったからなんだ」
キミ・ライコネン 決勝=10位
「とても難しいレースだった。でもこのコースで苦しむだろうことは最初から分かっていた。スタートはうまくいったけれど、最初のピットストップでいくつか順位を落とし、その後ポジションを上げることができなかった。マシンのハンドリングはよく、特に問題もなかったけれど、アタックできるだけの速さがなかった。シーズンを通してたくさんの困難に直面し、それを解決するために努力してきた。それによって多くのことを学べたと思う。できるだけ早く競争力を高めるにはどういう方向で作業を進めればいいのか分かっているし、僕はチームを全面的に信頼している」
