F1第17戦アブダビGPのフリー走行2回目は、ヘイキ・コバライネンがトップタイムをマークし2番手にもルイス・ハミルトンがつけマクラーレンが初日1-2を奪った。3番手はジェンソン・バトン(ブラウンGP)がつけた。トヨタは小林可夢偉が5番手、ヤルノ・トゥルーリは14番手。ウイリアムズの中嶋一貴は12番手で初日の走行を終えている。
アブダビGPのフリー走行2回目は予選・決勝と同じ夕方の午後5時(現地時間)にセッションが開始。すでに陽は大きく傾いており、コースは照明によって照らされている。天候は晴れ、気温31度、路面温度は昼間に行われた1回目のセッションから10度近く下げ34度となっている。
セッションは1回目とは打って変わって各車序盤から積極的な走りを繰り広げ、タイムもすぐに1回目のトップタイムである1分43秒台を上回ってくる。開始15分過ぎにハミルトンが1分42秒台に入れると、続けてセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)がハミルトンのタイムを更新。ブエミはその後自らのトップタイムをさらに塗り替え、1分42秒143までタイムを縮めた。小林可夢偉も3番手につける。
開始から30分が立つとコースは照明下のもと本格的にナイトセッションへと移行。ここではハミルトンが再びタイムを伸ばし1分41秒台に入れてトップに立つと、チームメイトのコバライネンも2番手タイムで続きマクラーレンがワンツー態勢を築く。マシンは今回持ち込まれている2種類のタイヤのうち、硬いほうのミディアムタイヤを装着。他のチームでは柔らかい方のソフトタイヤを投入するマシンも現れ始めるなど、セッション中盤は各チームとも予選・決勝を見据えてロングランを繰り返していった。
そんな中、BMWザウバーのロバート・クビカは開始40分過ぎにマシンから大量の白煙を吹いてストップ。このアブダビが撤退前最後のグランプリとなるBMWにとっては痛いミスとなってしまった。
セッション終盤のサーキットは完全に闇に包まれ路面温度は開始時点から3度下がり31度。ここでは各ドライバーが予選に向けてパフォーマンスのチェックのため1周のアタックを行う。するとここでもマクラーレンが速さを見せ、コバライネンが1分41秒307をマークしてトップに浮上、ハミルトンを逆転するかたちでマクラーレンが初日をワンツーで締めくくった。新王者バトンが3番手タイムをマーク、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は好タイムの走りを見せるも途中でトラフィックにかかり4番手止まり。小林可夢偉はセッション残り15分で出した1分41秒636といタイムで5番手につけることとなった。