F1第17戦アブダビGPの決勝が1日、当地のヤス・マリーナ・サーキットで行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップチェッカーで今季最終戦を優勝で飾った。2位はマーク・ウエーバーでレッドブルがワンツーフィニッシュ。3位にはジェンソン・バトン(ブラウンGP)が入った。トヨタは小林可夢偉が6位初入賞、ヤルノ・トゥルーリは7位。ウイリアムズの中嶋一貴は13位だった。

 決勝日、現地ヤス・マリーナの天候は晴れ。気温31度、路面温度は33度というコンディションでレースはスタート時刻の午後5時を迎えた。スターティンググリッドはヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がギヤボックス交換のため後方18番手スタートとなり、予選13番手以降のマシンが繰り上がっている。

 午後5時、夕暮れの中スタートしたレースは、ポールのルイス・ハミルトン(マクラーレン)が序盤ファステストラップを刻んでレースをリードしていくが、2番手スタートのベッテルも1.5秒前後の後れでハミルトンをピッタリとマーク。3番手ウエーバーもその後方につけ、序盤はトップのハミルトンをレッドブル2台が追いかける展開となる。4、5番手につけるブラウン勢はトップから約7秒の後れだ。

 10周目を過ぎると上位はハミルトンのコースオフもあって2番手ベッテルとの差が1秒以内、ウエーバーもファステトラップを刻むなどしてその差を3秒以内として3台の争いはいよいよ接近戦に。4番手のバトンは約6秒の後れながらもジリジリと上位3台に迫っている。
 17周目から上位勢のピットインが始まると18周目のハミルトンに対し20周目にピット作業を行ったベッテルがハミルトンを逆転、トップの座を奪うことに成功する。逆に、少し前から右リヤのブレーキ異常を訴えていたハミルトンはレース続行が不可能となり21周でマシンを降りる。これでベッテルの後ろ2番手にはウエーバーとなりレッドブルのワンツー態勢で中盤を迎えていった。

 30周を過ぎ首位ベッテルが2番手のウエーバーを9.8秒リード、3、4番手につけるバトンとルーベンス・バリチェロのブラウン勢に対しては20秒以上の大量リードを築く。優勝争いが厳しくなったブラウン勢は5番手を走るニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)に一時迫られたが抜かれるまでには至らず、一方のハイドフェルドはBMWのラストレースを5位、ポイント獲得という形で終えた。

 レースは40周目以降から上位勢が2回目のピットインを行っていったがトップ3台のポジションは変わらずレッドブルがワンツーフィニッシュに向けて盤石の体制を堅持。3番手バトン、4番手バリチェロ、5番手ハイドフェルドと続きその後ろ6番手に1回ストップ作戦を選択したトヨタの小林可夢偉が浮上してくる。
 トップを走るベッテルはそのままリードを守りきってトップチェッカー。3番手につける王者バトンはレース終盤2番手を走るウエーバーにサイド・バイ・サイドのバトルをしかける。両者ギリギリのマシンコントロールでポジションが逆転しそうな場面も見られたが、最後はウエーバーが守りきって2位でフィニッシュ。レッドブルがワンツーで今季最終戦を締めくくった。トヨタの小林可夢偉は6位初入賞を果たし3ポイントを獲得している。

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