いよいよ、2009年のF1も最後のレースのスタートを迎える。ウイリアムズの中嶋一貴とトヨタから終盤2戦に出場することになった小林可夢偉ふたりの日本人ドライバーの予選後のコメントから決勝への意気込みをチェック。
中嶋はヤス・マリーナを「常に正確さが求められ、たったひとつのミスも高くつくので、とても難しい」と分析。自身の予選アタックでもQ2でうまくまとめることができなかったことを悔やんでいる。ただ、「トップ10とは少し差があったので、いずれにしても最終予選には進めなかっただろう」と、マシンがコースとマッチしていないため苦戦が強いられる様子。
決勝では「1周目は大変なことになるかもしれない」とセクター1と2での混乱でジャンプアップを狙う作戦のようだ。車重も3番目に重い(軽い方から数えると18番目)704kgと作戦の幅を持たせた形でグリッドに並ぶ。
一方、チームからもまずまずと予選の評価を受けた小林は「トップ10からわずか10分の1秒ほどの差で、ドライの中での初予選としては悪くないと思う」と自分でも納得の予選となった。
決勝に向けても「今週は、決勝でのペースに力点をおいてきたので、明日は大丈夫」と自信がある様子で、決勝前の車両重量は若干重めの694.3kg。これは13番目に重いマシンということで、チームメイトのヤルノ・トゥルーリと比べて33.3kg重く、中嶋同様、自分よりも前のポジションにはより重いマシンの存在はない。
果たして2選手の09総決算はどのような形となるのか、レースは間もなく、日本時間22時スタート。
