イタリアのモンツァ・サーキットで開催中のF1第13戦イタリアGPは12日(土)、午前11時から3回目のフリー走行が行われ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップタイムをマークした。2番手はジェンソン・バトン(ブラウンGP)、3番手にはニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が入った。トヨタはティモ・グロックが9番手、ヤルノ・トゥルーリは13番手。ウイリアムズの中嶋一貴は14番手となっている。
レースウイーク2日目を迎えたモンツァの天候は初日に引き続き晴れ。気温は25度、路面温度は31度。予選前最後となるフリー走行は午前11時(現地時間)から開始された。
セッションは開始10分過ぎからタイム計測がスタート。多くのマシンは固いコンパウンドのミディアムタイヤを装着している。序盤、まずはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が1分24秒台の前半までタイムを上げてセッションをリード、トヨタのグロック、ルノーのフェルナンド・アロンソらがそれに続く。マクラーレンはヘイキ・コバライネンも4番手、前日トップのエイドリアン・スーティル、同2番手のロメイン・グロージャンといったドライバーはここでも上位に名を連ねている。
セッションが中盤を迎えた開始27分過ぎ、フェラーリのジャンカルロ・フィジケラが最終コーナーのパラボリカでクラッシュしてしまう。フィジケラはターンインで減速に失敗、カウンターをあててマシンのコントロールを試みるも左側からタイヤバリアに接触、タイヤとサスペンションは走行不能なダメージを受け、フィジケラはここでマシンを降り、自分の足でピットへと戻っていった。
フィジケラのクラッシュをよそにコース上では柔らかいほうのソフトタイヤを履いたマシンが徐々に走行をはじめ、上位陣のタイムは1分23秒台へと上がっていった、ここではスーティルがハミルトンをかわしてトップに浮上、ブラウンGPのジェンソン・バトンも3番手へとポジションを上げてきている。
そしてセッションはいよいよ残り5分を切り、予選に向けてアタックをかけるマシンがタイムをあげてくる。しかしここでもスーティルが最速、バトンが一旦はトップを奪ったがすぐにその座を奪い返し2日連続のトップにつけた。第6戦モナコ以来のポールを狙うバトンは2番手、ハミルトンを最後にかわしたハイドフェルドが3番手につけた。4番手以下にはマクラーレン2台、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、アロンソが8番手となった。
ブラウンGPとタイトル争いを繰り広げるレッドブルの2台は、エンジンをセーブしてか少ない周回数で17番手マーク・ウエーバー、18番手セバスチャン・ベッテルとなっている。
