F1第13戦イタリアGPの決勝が13日(日)、伝統のモンツァ・サーキットを舞台に行われ、ルーベンス・バリチェロが今季2度目のトップチェッカーを受けた。2位はチームメイトのジェンソン・バトンでブラウンGPが1-2フィニッシュを達成。3位には地元フェラーリのキミ・ライコネンが入った。トヨタ2台は11位と14位、ウイリアムズの中嶋一貴は10位でレースを終えている。

 天候の心配もあった決勝日のモンツァだがレース直前のサーキット上空は快晴、気温26度、路面温度は38度というコンディション。グリッドでのタイヤ選択はフロントロウ2台を含む多くが柔らかいほうのソフトタイヤを装着したが、ブラウンGPのバリチェロはミディアムタイヤを装着している。

 レースはPPのハミルトンがファステストラップを連発して序盤をリード、スタートで2番手に上がったライコネン以下を引き離していく。フロントロウスタートだったエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は3番手に留まるも、4番手スタートのヘイキ・コバライネン(マクラーレン)はポジションを落とし、代わってバリチェロとバトンのブラウンGP2台が4、5番手で続いていった。

 序盤10周を終えトップはハミルトン。5秒ほど遅れて2番手にライコネンがつけ、その1秒後方にスーティル。上位3台に対し燃料を多く積むブラウン勢の2台はハミルトンからそれぞれ15秒、18秒の遅れとなった。

 その後もレースをリードするハミルトンは15周目に全車のトップを切ってピットイン。タイヤを固い方のミディアムに変え、5番手でレースに復帰する。それ以降、18周目にスーティル、19周目のライコネンは再びハミルトンの後ろでレースに戻った。
 一方、これで1ストップ作戦が明らかになったブラウンの2台は28周目にバトン、翌周にトップを走るバリチェロがピットインを行い、先頭に戻ったハミルトンからそれぞれ15秒、18秒遅れでコースに復帰。もう1回のピットインを残すハミルトンら上位3台に対して優位に立つ。

 レースは34周目にハミルトンが2回目のピットインに向かったが、ハミルトンはそこまでに十分なリードを築けずピット作業を終えるとブラウン勢の先行を許してしまい、実質3番手に順位を落とす。これによってレースはバリチェロが首位となり、5秒遅れのバトンと共にブラウンが1-2態勢を形成。ハミルトンはトップから8秒後方となる。その後ろライコネンとスーティルの4番手争いではスーティルが36周目にファステストラップを塗り替えライコネンに迫るも、38周目の同時ピットインで停止位置をオーバーするミス。フェラーリも同じくタイムロスを喫したが逆転は出来ず、その後コース上でも再三に渡って追い詰めたが、KERSを搭載するライコネンを最後まで抜くことはできなかった。

 53周のレースはバリチェロが終盤も安定した走りを見せトップでチェッカー、バトンもハミルトンの追い上げを振り切って2位でゴールし、ブラウンGPは第6戦モナコ以来、今季4回目の1-2フィニッシュを達成した。3位はハミルトンとなるはずだったが、なんと最終ラップにまさかのクラッシュ。その結果、スーティルを従えチェッカーを受けたライコネンがフェラーリのホームレースでうれしい3位表彰台を得た。

 優勝したブラウンとタイトルを争うレッドブル勢は、マーク・ウエーバーがオープニングラップのクラッシュでリタイア、セバスチャン・ベッテルもマシンコントロールに苦しみながらの8位フィニッシュと、わずか1ポイント獲得という結果で欧州ラウンド最終戦を終えている。

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