F1第13戦イタリアGPは、金曜日の午前10時から1回目のフリー走行が行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。2番手はヘイキ・コバライネンがつけマクラーレンが1-2。3番手にはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が入った。ウイリアムズの中嶋一貴は14番手、トヨタの2台は19、20番手となっている。
今年で80回目を迎えたモンツァでのイタリアGP。レースウイーク初日を迎えた現地の天候は快晴、気温25度、路面温度は28度というコンディションだ。地元のフェラーリは今回から前フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラをフェリペ・マッサの代役に迎え、そのフォース・インディアの空いたシートにはひさびさのグランプリ復帰となるビタントニオ・リウッツィが収まった。舞台となるモンツァは今回から第1、第2シケインにショートカット防止用として通常より高さのある縁石が設置されている。
午前10時ちょうどにセッションが幕を開けると、各車はいつものようにインスタレーションラップから走行をスタート。開始15分過ぎになってトロロッソのセバスチャン・ブエミが初のタイム計測を行った。その後、他のマシンが徐々にタイムを計測してくるなかで、まずはルイス・ハミルトンが序盤のトップに躍り出ると、チームメイトのヘイキ・コバライネンも上位をキープし、マクラーレンが幸先良いスタートを見せる。
セッションが中盤へ入ってもハミルトンのトップは変わらず、コバライネンもすぐ後ろの2番手に浮上を果たし、マクラーレンが早くも1-2態勢を築いてくる。その他ではジェンソン・バトンとルーベンス、バリチェロのブラウン勢が一時上位につけるも、バトンは時折シケインでマシンの姿勢を乱すなど満足いくグリップは得られていない様子。その後タイムシートの上位は終盤にかけても大きなタイム更新による入れ替えがなく、ハミルトン、コバライネンの順でチェッカー。マクラーレン2台に続く3番手には同じメルセデスエンジンを積むフォース・インディアのエイドリアン・スーティルがつけ、ここ最近の好調をキープするかたちとなった。このイタリアからKERSを再び搭載してきたルノーのフェルナンド・アロンソが4番手、前戦ベルギーで復調の兆しを見せたBMWザウバーのニック・ハイドフェルドがそれぞれ5番手となった。
ティフォシが見守るなか深紅のF60を初めてドライブしたフェラーリのフィジケラは8番手につけ僚友キミ・ライコネンの10番手タイムを上回って見せたが、中盤までは下位に低迷とやや苦戦。終盤に出した8番手のタイムも柔らかい方のソフトタイヤでのアタックと、ミディアムタイヤを履く上位陣からは離されるかたちとなっている。
