メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが、バーニー・エクレストンとの契約によりグランプリ主催者がF1チケット料金を高額に設定せざるをえないことをチーム側は懸念していると語った。

 F1人気に低下が見られることを重く見て、F1界上層部の間で解決策を探すための話し合いが行われている。その中で、問題点のひとつとしてチケット料金が高額であることが挙げられた。

 いくつかのグランプリにおいてチケット代の高さが観客数減少につながっていると考えられている。しかし多くのプロモーターにとって、F1商業面のボス、エクレストンとの開催契約料金が非常に高額であるためにチケット料金を下げることは難しい状況となっている。

 ウォルフは、チーム側はレースプロモーターが置かれている状況を理解しており、ホッケンハイムやモンツァなど伝統的な開催地でのグランプリが消滅の危機に瀕することを防ぐ必要があると考え、この問題に関してエクレストンと話し合っていると述べた。

「我々はチケット料金に関して議論している。スパ、モンツァ、ホッケンハイムのような伝統的なサーキットが持つ重要性と影響について話し合った」とウォルフはエクレストンとの話し合いについて語った。

「こういったレースはカレンダーに必要だ。F1は世界的なスポーツだ。確かにヨーロッパ以外にも出て、新しいエリア、新しい国々に進出する必要がある。しかし、ホッケンハイムやモンツァといった伝統的なレースでグランドスタンドを満員にするため、何をすべきなのかは明白である」

 マクラーレンのグループCEOであるロン・デニスは、いくつかのグランプリで観客数が減少している原因を理解するため、市場調査を行うべきであると発言している。

 カナダ、オーストリア、イギリスには多くの観客が詰め掛けたものの、今年のドイツGPが開催されたホッケンハイムではグランドスタンドにも空席が目立ったことから、この問題が特に注視されている。

「シルバーストンやオーストリアでは満員にもかかわらず、ドイツに行くと半分しか埋まっていないというのはどういうわけか? 何か理由があるはずだ」とデニス。

「推測することは可能だが、それでは科学的ではない。なぜこういうことが起こるのかをきちんと理解する必要がある」
「原因はチケットの価格か? その国のヒーローがいないのか? 何が原因にしてもそれを突き止めなければならない」

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