F1の今季第9戦ドイツGPが10日、ドイツのニュルブルクリンクで幕を開け、金曜日朝のフリー走行1回目は、レッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。2番手はジェンソン・バトン(ブラウンGP)、3番手にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)がつけた。トヨタはヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックが19番手、ウイリアムズの中嶋一貴は12番手で最初のセッションを終えている。
ホッケンハイムとの隔年開催となってからは初となるニュルブルクリンクでのドイツGP。前回2007年(名称はヨーロッパGP)はスタート直後の大雨で大波乱のレースになるなど、このサーキットは天候の急変が激しいことでも知られている。
迎えたグランプリ初日、1回目のフリー走行は現地時間の午前10時から。天候は曇り、気温10℃、路面温度は14℃で現地は非常に肌寒いコンディション。湿度も80%近くまであるものの走行開始時点で降雨はなく、セッションはドライで幕を開けることとなった。
コースがオープンすると、まずはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が最初に姿を見せる。今や地元の英雄となったベッテルの登場にスタンドからは大きな歓声があがりサーキットは徐々に盛り上がりを見せ始めた。だが、セッションは開始15分を過ぎてから次第に弱い雨が降り始め、コースに向かいかけたマシンは一旦ガレージへと収まることとなってしまった。
しかし序盤の30分が過ぎるとコンディションはゆるやかに好転し始め、数台のマシンがチェック走行を行ったのち、タイムを刻み始める。各車は最初こそ雨用のインターミディエイトタイヤを選択したが、すぐにドライタイヤに履き替えての走行が可能に。前回のポールタイム、1分31秒台には届かないものの、折り返しの45分経過時点ではトゥルーリが1分35秒台に入れてきている。
その後セッションは天候の回復をあって順調に進行。途中、地元期待のベッテルがアタックラップ中の1コーナー先でストップ、マシンを降りることになってしまったが、レッドブルは僚友のウエーバーがトップタイムと好調で仕上がりの良さを見せている。これにブラウンGPのバトン、トゥルーリ、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)の順でセッションは残り10分を迎えた。
最後の10分は特に目立った動きもなく、ウエーバー、バトン、3番手にはマッサが入り終了。一度マシンを降りていたベッテルはマシンの修復が間に合い、わずかながらも周回を重ねてセッションを終えている。
