2日目を迎えたバレンシアのF1合同テストは初日に続きフェラーリのフェリペ・マッサがトップタイムをマークした。またBMWザウバーのニューマシンC29を初めてドライブした小林可夢偉はマッサに次ぐ2番手につけ、まずは上々といえるスタートをきった。

 この日もリカルドトルモ・サーキット上空は気持ちの良い青空が広がり、最高気温は12度を記録。また路面温度は31度まで上昇しグリップレベルは初日からさらなる向上をみせた。

 2日続けての走行となるフェラーリのマッサは午前中に早くも初日のベストタイムを上回るスピードを見せると終日に渡って他のライバルをリード。彼は新車F10の開発作業とタイヤレスポンスの分析に取り組みながらトータルで124周を消化、2日連続のトップとなる1分11秒722をマークした。

 2番手にはBMWザウバーでの初走行となった注目の小林可夢偉がつけた。可夢偉はマッサから約コンマ3秒の後れとなる1分12秒056を記録。またコンディションこそ違うものの前日チームメイトのペドロ・デ・ラ・ロサが記録した1'12"784というタイムを大幅に短縮している。
「明らかに楽しい一日だった」と可夢偉。「マシンに問題はなく、多くのマイレージを稼ぐことができた。マシンの感触も良かったし、チームと共同でマシンを走らせるのは楽しかった」
「みんなにとってこの冬はとても厳しいものだったけど、彼らは良い仕事をしたようだね。そのことには非常に感謝している」「今は残されたテスト期間で一生懸命に作業を続けていくことが重要だと考えているよ」

 マクラーレンは前日のゲイリー・パフェットに代わりレギュラーのルイス・ハミルトンが初登場、新車MP4-25で初のコースインを果たすと一日を通し108周と1日目から精力的に走行を重ねた。「昨年の初テストのときの走り始めとは異なるフィーリングだった。もちろんポジティブな感覚だよ」とハミルトン。「僕はこのマシンの開発状況を逐一確かめてきた。進化していくのをこの目で見てきているだけに非常にエキサイティングな感じだ」なお明日は09チャンピオンのジェンソン・バトンがステアリングを引き継ぐ予定となっている。

 昨日、最下位に沈んだルノーのロバート・クビカはセッション終了間際にメインストレート上にストップしてしまい赤旗の原因を作ってしまった。ただそこまでに119周もの周回を重ねており、さらにベストタイムも前日から約2秒半のタイムアップを果たすなど、R30でまずは満足いく走りができたようだ。
 5番手につけたメルセデスGPのニコ・ロズベルグはルノーと同じ119周を走りきりレースディスタンスをカバーした。ウイリアムズのルーベンス・バリチェロは変わらずの6番手で、7番手となったトロロッソのセバスチャン・ブエミとともに1分13秒台のタイムに留まっている。

 バレンシアでのテストは明日で一旦最終日となるが、フェルナンド・アロンソがフェラーリ初ドライブを行うほか、ミハエル・シューマッハーも再びステアリングを握るなど見所は尽きないといった様子だ。

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