F1チームのファクトリーを写真とともに紹介する「F1ファクトリー探訪」。今回は、残念ながら2009年限りで撤退となったトヨタのファクトリーを訪ねます。
ドイツ・ケルンにあるトヨタのファクトリーは一般に「TMG(トヨタ・モータースポーツ GmbH)」と呼ばれています。この施設はもともとトヨタのWRC(世界ラリー選手権)活動を担っていたトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)の前線基地として機能していたものをF1参戦用に拡張したもので、現在はシャシーとエンジンの設計・製造に関するあらゆる部署がおよそ11万平方メートルの敷地内に効率よく配置されています。
■所在地:ドイツ ケルン
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チームは2001年に完成の第1風洞に続き、06年には第2風洞も建設(ともに60%スケールモデル)しており、近年は特に空力開発に力を注いできました。
残念にも今年限りでF1からは撤退してしまいますが、この施設は来年以降もヨーロッパにおけるモータースポーツ活動の拠点として活動を継続することになっています。