雨天により2時間40分にもおよぶ長い予選となったF1ブラジルGPの土曜日。ブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部長は日曜日の決勝でのタイヤに関してコメント。ドライならばスーパーソフトは性能の落ちが大きいが、気温が低い場合は有利になると見ている。また、雨が激しく降るようなコンディションとなると昨年のレースであったようにタイヤ選択が非常に難しくなるだろうと予測している。
浜島本部長は予選を「今日は雨が最も大きな要因だったと言って良いでしょう。とりわけフルウェットのセッティングでなかった車両にとっては、とても走行できる路面コンディションではありませんでした」振り返った。
そしてタイヤのパフォーマンスをフルに使ったポールポジションのルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、マーク・ウェバー(レッドブル)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)を「難しいコンディションの中、力強いパフォーマンスを見せてくれました」と評価した。
日曜日に関しては、レースコンディションがドライになるならば「スーパーソフトは性能の落ちが大きいため、ミディアムコンパウンドが好まれると思います」と語る。しかし、これまでに発表されている週末の天気予報はにわか雨。その場合、スーパーソフトは「気温がとても低く、雨になる場合は、作動レンジの温度が低くグリップに優れているため有利」というが、予選のような大雨となると「昨年度のインテルラゴスでも経験したように、タイヤの選択が非常に難しくなるでしょう」と2008年の決勝同様にタイヤの選択とそのタイミングの判断が非常に難しいと語っている。