F1ブラジルGPのフリー走行3回目はセッション直前の雨でスタートが延期、最後も赤旗で終了という波乱のセッションとなった。トップタイムはニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)がマーク。2番手は中嶋一貴(ウイリアムズ)、3番手にはジェンソン・バトン(ブラウンGP)が入っている。トヨタはヤルノ・トゥルーリが8番手、小林可夢偉が20番手となっている。
フリー走行3回目の開始時刻は現地時間の午前11時。しかしセッションは開始30分前から大雨に見舞われ、サーキットは至る所で水びだし状態に。医療用のヘリコプターも飛べない状態になってしまい、セッションのスタートは42分間に渡って延期されることとなった。
現地時間の午前11時42分、セッションは残り18分という段階でようやくコースがオープンされる。開始時点の気温は17度、路面温度は19度、湿度は98%。路面は依然ヘビーウエットというコンディションだ。
セッションが始まるとまずはジャンカルロ・フィジケラが先頭でコースインし、各車も大雨用のウエットタイヤを履いてコースへと向かう。しかしコース上は依然水びだし状態のままでマシンは大量の水しぶきを上げての走行を強いられることに。こうした中、ルノーのフェルナンド・アロンソやフェラーリのキミ・ライコネンといったドライバーもスピンやコースオフを喫するなど、満足にタイム計測を行える状態とはならなかった。
そんな中、残り5分のところでルノーのロメイン・グロージャンがコースオフからクラッシュしてしまい、これにより赤旗が出されてセッションは中断。結局そのままチェッカーを迎えることとなり、最後のフリー走行はわずか13分で終了となってしまった。
この短いセッションでトップタイムをマークしたのは、ウイリアムズのニコ・ロズベルグで2番手にもチームメイトの中嶋一貴が続いた。3番手はジェンソン・バトン(ブラウンGP)。なお、トヨタの小林可夢偉はわずか4周を走行したのみで、この後行われる初の予選に挑む。