F1第18戦ブラジルGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。

ニコ・ロズベルグ 予選=1位
「予選の出だしはよくなかった。Q1とQ2は予定どおりにいかなかった。でもQ3になっていいリズムをつかむことができたんだ。最後にうまくまとめることができて満足している。ここでまたポールを取ることができて最高の気分だよ。レースに挑むのにこれ以上いい位置はない。僕には最速のマシンがあるし、金曜には決勝用の準備をたっぷりしたから、明日に向けて自信を持っている。ルイス(・ハミルトン)やフェラーリ勢とはいい戦いになりそうだ。待ちきれない思いだよ。でも昨日パリで起きたことを知り、他のすべてのことをそれと比べてしまう。今、僕らがしていることはあの事件と比べると大して重要ではないと感じるんだ。今日は彼ら(犠牲者)のことを思っている。(F1公式サイトのインタビューにおいて、5戦連続ポールポジション獲得について聞かれ)予選モードを改善するために懸命に取り組んできた。その結果が出てきているんだと思う。これまで予選が自分の弱点のひとつだと考えていた。それもあってルイスは今年のタイトルをつかむことができた。いつも僕(の弱点)が助ける形になって彼がポールについていたわけだから……。(予選パフォーマンスの改善を図ることができて)満足している」

ルイス・ハミルトン 予選=2位
「50回目のポールポジションを記録するにはもう少し頑張らなければならないようだね。今週末はあと一歩のところだったんだけど。でも今週末のなりゆきを考えると、この結果にはかなり満足だ。Q1とQ2はすごくうまくいった。Q3でもっとうまくやろうとしたが、限界ぎりぎりのところまでいっているとそこからさらに引き出すのは難しい。最終ラップでタイムを更新したけれど、ターン3の出口ですでに0.15秒遅れていた。それが響いたね。もっとうまくやれたのにできなかったときは本当に悔しい。でも最終的には重要なワンチャンスをうまく生かせるかどうかなんだ。ギャップはわずかだから、明日はエキサイティングなレースになるだろう。ブラジルのファンの前で勝てたら僕にとって特別な一勝になるよ。今日は予選に集中していたけれど、一方でパリの事件の被害者の方々のために祈りを捧げていた。彼らのことを思っている。(トップ3記者会見で、未勝利のブラジルで勝つことの重要性について聞かれ)今年の一番の仕事はもう成し遂げた。だから一番重要とは言えない。ただもちろん目標にはしている。去年は決勝で強さを発揮したから、明日も同じように強さを見せて、その結果を見てみたい。(ここ2カ月ほどポールを取っていないのは何かうまくいっていないことがあるせいかと聞かれ)そんなことはない。僕は今年のポールポジション最多獲得ドライバーだし、チャンピオンにもなった。(長い間ポールを取っていないことに)特に意味はない。常に完璧にやることなんて不可能だ」

セバスチャン・ベッテル 予選=3位
「もっとメルセデスに近づきたかったけれど、今日はこれが精いっぱいだった。Q2ではギャップを少し縮められたかなと思った。特にルイス(・ハミルトン)との差をね。ニコ(・ロズベルグ)のラップは完璧にいかなかったのを知っていたから、Q3では彼はもっと速いタイムを出すだろうと予想していた。でもふたりともタイムを更新し、その改善の度合いが大きすぎてついていけなかった。明日を楽しみにしていよう。通常僕らはレースで少し彼らとの差を縮めるからね。メルセデスの前に出るにはロケットスタートを決める必要がある。ここはターン1までの距離があまり長くない。いいスタートができればアドバンテージになるよ。だいたいレースでの方が予選よりパフォーマンスがよくなって、彼らにプレッシャーをかけることができる。戦略をうまく活用することもできるしね。インテルラゴスはクレージーなサーキットで、さまざまなことが起こる。どんなレース展開になるのか、全く予想ができないんだ。ブラジル入りした段階では雨が予想されていたけれど、結局今日は一日中晴れていた。何度か別のタイミングで雨は降ったけど。明日の目標は、全力を尽くして奇跡を生み出すことだ。チャンスはあるし、それを信じている」

バルテリ・ボッタス 予選=4位
「いい予選セッションだった。路面のグリップがよくなるにつれて、マシンがどんどん快適になっていった。マシンから最大の力を引き出せるといい気分だよね。僕らより速いマシン一台に勝ったというのも嬉しい。ペナルティがあって7番グリッドからのスタートになるけれど、そこからでもいいレースはできるよ。長いレースになるし、僕らのレースペースは優れている」

キミ・ライコネン 予選=5位
「楽な一日なんてあり得ないと思うけど、今日はそれほど悪くなかった。最後のラップのターン11で横向きになってしまい、それが最終コーナーへの進入にも影響した。だからラップ終盤でタイムをロスし、理想的な出来ではなかったが、それは別にしてマシンは好調だった。明日何ができるかに期待したい。いいスタートを決めて順位を上げていくことを目指すよ。マシンバランスはまずまずだったし、動きはとてもよかった。とはいえメルセデスに勝てるほどの速さはなかったね。もちろんもっと上の順位に入れた可能性はあったが、それほど悪くない位置だと思う。(バルテリ・ボッタスの降格で)結局4位からスタートするのだし、天候も変わるかもしれない。今朝パリの(テロの)話を聞いた。とても悲しいことだ。残念なことに世界ではこういう奇妙な出来事が時に起こってしまうんだね」

ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=6位
「予選結果にはとても満足だ。このコースも国もグランプリを取り巻く雰囲気も大好きだから、走るのがいつも楽しい。今日はマシンのフィーリングがすごくよかった。すべてのセッションのすべてのラップに満足できた。昨夜マシンに重要な変更を施し、ポジティブな方向性を見つけた。それが今朝のFP3で効果を発揮した。マシンの感触がかなりよくなったんだ。バルテリ(・ボッタス)のペナルティで、5番グリッドからスタートすることになる。メルセデス2台とフェラーリ2台のすぐ後ろだ。チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだよ。決勝では少なくともこの位置をキープして、いい結果を出したい。後ろには速いマシンが何台か控えていて、僕らを苦しめようとするだろうけどね。明日に向けて自信を感じている。レースを楽しみたいね」

ダニール・クビアト 予選=7位
「今日の自分たちの仕事には満足だ。Q3でクリーンなラップを走れた。僕にとって今年ベストといっていい出来の予選ラップだったよ。メキシコは僕にとってベストレースだったし、今回はベストといっていいほどの予選セッションを送ることができた。今、すごくいい流れできているよね。難しいコンディションだった。一日の中で路面状態が常に変化していた。その時々のコンディションに合わせることがとても重要だった。マシンの動きはとてもよかったよ。いいバランスを見つけることができたし、それを最大限活用した。予選はかなり接戦だったけど、決勝もそうだろうね。明日もアグレッシブなアプローチで挑み、前のマシンを追い抜いていく。レースペースは速いと思う。ロングランはかなり満足の出来だったからね。うまくコントロールして、クリーンないいレースを走り、周囲のマシンと戦って、たくさんのポイントを持ち帰ることを目指す」

フェリペ・マッサ 予選=8位
「昨日悩まされた問題を解決できずにいる。変更を加えたが、セクター2でまだタイムをロスしているんだ。普通はこのサーキットでは何も問題ないのに、なぜかうまくいかない。今ある限られた選択肢の中から、どこでタイムを稼げるかを探り出さなければならない。明日はファンが後押ししてくれるだろうから、それが決め手になって、物事がいい方向に進むといいな。マシンからグリップを得られずにいる。特に低速コーナーが連なるセクター2ではスライドしまくって、まったくグリップを見つけられない。まだ原因が分からないんだ。金曜も予選も苦労した。マシンのありとあらゆるエリアを変えてみたけど、期待したような効果はなかった」

ダニエル・リカルド 予選=9位
「マシンはとても好調だと思う。でも皆がうまく予選の準備を整えたのに、僕らはあと0.1~0.2秒を見つけられなかったんだね。それでも今の段階では、他にもっとやりようがあったとは思っていない。僕らは週末を通して通常のプログラムで走り、やれることをやってきた。(パワーユニット交換のペナルティで)19番グリッドからのスタートになる。このサーキットはオーバーテイクが難しいけれど、タイヤのデグラデーションをうまく管理して走れると思うよ。雨になってほしいけど、降りそうもないね。雨になったら面白くなりそうなんだけど。(グリッドペナルティを受けて新仕様のPUに載せ替える価値があったと思うかと聞かれ)グリッドペナルティを受ける価値はなかったね。でも状況を見極めるという意味では価値があった。(新しいPUは)特にメリットをもたらしていないと僕らは考えている。ルノーは最初からやり直す必要がある。もっといろいろと調べてみなければならない。トライする必要があったのだから、テストしたことに後悔はない。載せてみると、ラップタイムに向上はなかった。少し理解を深めるためにペナルティを受けたようなものだ。(何かメリットを感じたかと聞かれ)正直に言うとノーだ。Q3のラップについてはまだチェックしていないけれど、Q1とQ2では僕は(従来仕様で走った)ダニールよりストレートで遅かった。だから不利になったとも考えられる。来年も一緒に続けるなら、改善が必要だし、何か違う方向性を試してみる必要がある。でもまだこのエンジンで2日しか走っていない。これから何かを引き出せればいいんだけどね。今のところ、僕らが求める要素は見られない。でも冬季テストで試すより、今やってみた方がいい。僕の中に多少は楽観的な部分もある」

マックス・フェルスタッペン 予選=10位
「いい予選セッションだったよ。Q3に進出できたから満足していいと思う。今日はQ3に進めるとは思っていなかったからね! ここは僕らに最適のサーキットとはいえないのに、いいパフォーマンスを発揮することができた。最大のライバル、ロータスより前だし、レッドブル2台に近い位置だ。明日は難しいレースになるだろう。特にタイヤに苦労しそうだ。戦略がものをいうことになると思うけど、マシンは優れているし、チャレンジを楽しみにしている」

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