F1第17戦メキシコGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。

ニコ・ロズベルグ 予選=1位
「今週末前半の流れにはすごく満足している。セットアップをうまく決めることができたから、エンジニアの皆に感謝したい。マシンの感触はすごくよかった。Q3でかなりクールなラップを決めたよね。2回目のランではそのタイムを上回ることができなかった。でも肝心なのは明日だ。上位5人の激しい優勝争いになるだろう。ロングランを試す時間があまりなかったからなおさら接戦になる。セバスチャン(・ベッテル)と2台のレッドブルは強そうだ。でも僕らのマシンはこのコンディションに備えて万全の状態だと思う。この場を借りて、この素晴らしいイベントを用意してくれたオーガナイザーに感謝したい。スタジアムはまさに壮観だ。Q3の後のインラップでじっくり眺めてみたら、信じられないような光景だった。決勝日が本当に楽しみだ。(今回はこのポールをどのように優勝へとつなげるかと聞かれ)いいスタートを決めなければならない。ターン1までの距離が長いから、すごいバトルになるだろうけどね。タイヤの面でも興味深い。金曜のプラクティスで、決勝で苦労しそうな兆候が見られた。でも僕らは準備万端だ。このマシンはレースでも強いと思う。(ポールから何度もルイス・ハミルトンにリードを奪われていることに関し)これまでに起きたことは過去のことだ。前を見ていく。何も変わらない」

ルイス・ハミルトン 予選=2位
「今日は最高の気分だった。走ることを楽しめたし、観客も素晴らしかった。常に声援を送ってくれているんだ。見ていて嬉しかったよ。路面にグリップが出てきたから、余計に走るのが楽しくなった。予選にはすごくリラックスして臨んだよ。ストレスは全くなかった。ポールポジションからスタートすることが圧倒的に有利なサーキットもあるけれど、ここは2位でも構わない。ターン1までのストレートがものすごく長いから、明日はいいスタートを決めるつもりだ。路面が少しずつ改善してきている。今夜雨が降るのかどうか分からないが、降ったら路面が洗い流されて、また一からコンディションを理解していかなければならなくなる。かなり苦労するだろうね。どういう戦略がいいのか、タイヤがどれぐらい持つのか、まだ分かっていないんだ。明日を待つしかないね! 今日はかなり接戦だったけど、明日もいいバトルをするのを楽しみにしている。ここはロシアのようにストレートの距離が長い。このポジションに満足だよ。これまで決勝はすごくうまくいっているから、明日が楽しみだ」

セバスチャン・ベッテル 予選=3位
「正直言って、今朝起きた時、というかFP3を終えた時点でも、もっとメルセデスに近づけると思っていた。でも予選ではそこまで迫れなかったね。残念ながら彼らはとても強かった。彼らは2周連続でアタックできるんだ。1周でエネルギーをすべて使い切るわけじゃない。明日の決勝でもかなり速いだろうね。でもベストを尽くすよ。僕らは戦うためにここにいるんだし、失うものもない。ニコ(・ロズベルグ)がメインターゲットだ。ドライバーズ選手権2位の座をキープしたいから、そのためにあらゆる手を尽くす。昨日確認したとおり僕らのレースペースがいいといいんだけど。他のチームが何をしているのか判断するのは難しい。でも金曜日にハード側のタイヤでロングランをしたら、僕らはとても速かった。明日も速さを発揮して、なおかつタイヤを長持ちさせられるといいんだけどね。タイヤが決勝のカギになる。データ上では楽に持ちそうだけど、グリップが低い路面でスライドすると、うまく持たせるのが難しくなる。大勢のドライバーが苦労していた。(予選トップ3記者会見で、気温が下がったことがQ3最後のタイムに影響したかと聞かれ)それはないね。やれることはすべてやった。Q3最初のアタックにはすごく満足していた。でも2回目は少しプッシュしすぎたと思う。それでタイムを更新することができなかった。コンディションとか路面のせいにするのはフェアじゃないと思う。結局のところ、彼らが速すぎたんだ。(隣に座るルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに、スタート直後のバトルについての質問が出た際に)ふたり揃ってコースオフしてくれる? その間に僕が前に出るから。ねえ、だめ?」

ダニール・クビアト 予選=4位
「今日の予選は面白かった。Q1とQ2はすごく順調にいったよ。コースが新しいから小さなミスを犯しやすくて、ミスを犯すとその代償はすごく大きくなる。Q3では誰も理想的なラップを走れなかった。4位は僕らのペースを反映した結果だと思う。Q3であと0.2秒か0.3秒縮めることができたかもしれないが、これ以上順位を上げるのは無理だっただろう。3位とのタイム差はとても大きかったからね。今日はベストを尽くしたし、明日に向けて大きなチャンスをつかんだ。新しいコースで初めて開催されるレースだから、何が起こってもおかしくない。自分たちがどれだけ速いか、そしてチャンスをどれだけ生かせるかにかかっている。過剰な期待は抱いていない。クリーンで安定したいいレースをして、たくさんのポイントをつかみたいと思っている」

ダニエル・リカルド 予選=5位
「プラクティスではかなり好調だと思ったんだけど、予選は一貫してあまり満足できなかった。マシンとセットアップの感触をうまくつかめなかったんだ。走るたびに舗装の状態が変わっていた。多少グリップがあったと思うと、次には全くなかったり、本当に難しかった。マシンはあまり変えていないんだけどね。少しでも向上したいと追及し続けても最後まで実現できなかった。そういうセッションが時にはあるんだ。フェラーリとウイリアムズがライバルになることは分かっていた。決勝では全員が1回ストップに挑戦する可能性が高い。路面が新しくてタイヤに厳しくないからね。夜に雨が降るかもしれない。そうなると路面がまた変わる。常にコンディションが変化し、エキサイティングなレースになるだろう。最終的に予選で4位と5位というのはチームにとって悪くない。ここから戦えるよ。(ラグビーのワールドカップイングランド大会決勝でオーストラリアがニュージーランドに負けたことに関して)ラグビーを見ていたんだけど残念だったね。(オーストラリアの)選手たちの気持ちを思うと悲しい……」

バルテリ・ボッタス 予選=6位
「週末の間に路面コンディションが少し改善してきているよ。予選は予想どおりかなりの接戦になった。レッドブル勢に負けたのは残念だけど、僕らには直線スピードというアドバンテージがあるから、それがオーバーテイクに役立つだろう。明日はここから順位を上げていくことを目指す」

フェリペ・マッサ 予選=7位
「6番手と7番手では自分たちのパフォーマンスにあまり満足できない。Q3では最初のタイヤセットで自己ベストタイムをマークした。2セット目でも全力を尽くしたけれど、タイムは改善しなかった。ここから難しいレースが始まる。アクシデントやコースオフ、雨など、いろいろなことが起きる可能性があり、すべてが一変するかもしれないから、状況を見ていくよ。明日は順位を上げることができればいいね」

マックス・フェルスタッペン 予選=8位
「8位は大満足だよ! 楽な予選ではなかった。昨日のFP2で走行時間を失って、今朝のFP3で苦労したんだ。それでもすぐにマシンをいい状態に持っていくことができた。Q3に進出し、1周をうまくまとめてすごくいいラップを走った。簡単じゃなかっただけにすごく嬉しいよ! 今日のパフォーマンスにはすごく満足している。フォース・インディア2台に勝てたのも嬉しい。明日のレースは面白くなりそうだ。雨が降る可能性があるんだ。僕らとしては大歓迎だよ。ウチのマシンはウエットで強いから。このコースが気に入ったよ。グランドスタンドにこんなに大勢のファンが集まっているのを見て感激している。ファンは皆とても情熱的で、声援がしっかり聞こえてくる。特にスタジアムセクションに入るところは最高にクールだよ! 明日は彼らのためにいいレースをしたいな」

セルジオ・ペレス 予選=9位
「今日は母国で走り、ファンから大きな声援をもらうことができて、本当に光栄に思った。ファンが大きなエネルギーを送ってくれるから、モチベーションがこれ以上ないほど高まっている。彼らがお祝いできるようないい結果を出したいね。それが一番のお返しになるだろうから。今日はいい仕事をしたと思う。決勝に向けていいポジションだよ。Q3では路面の改善を最大限に生かすため、最後の最後にコースインする計画だった。でも最終的にさほど違いはなかった。でも8位は可能だったと思う。マックス(・フェルスタッペン)とのギャップはわずかだったからね。明日は大きな期待を背負って走ることになるだろう。それは分かっているけれど、前向きなプレッシャーだし、僕としては集中していつもの仕事に取り組み、普段と同じレースとして走りたい。マシンは好調で、課題もクリアした。決勝で順位を上げていきたい」

ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=10位
「今日のセッションではやれることはすべてやったと思う。マシンに100パーセント自信を感じていたわけではないけれど、このコンディションにおいては最後のラップはかなりいい出来だった。1周のペースはQ3に進出できるだけのレベルだし、ロングランに関してはもっといいと感じているので、明日の決勝には自信がある。天候がカギになるかもしれない。雨の可能性があり、そうなればいつもと違った順位になるかもしれない。すごく面白いレースになるだろうね。新しいサーキットだから、他のサーキットに比べると情報が少ない。だからいくつかクエスチョンマークがついたままレースに臨むことになる。僕らにとってハッピーエンドになってくれればいいね。そうなればファンにいいお返しができるから。ここのファンは素晴らしい。彼らは僕らに注目し、大きな愛を注いでくれる。僕はここの地元ヒーローというわけではないけれど、それでもすごく応援してもらっていて、それが大きな後押しになっている」

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