F1第11戦ヨーロッパGPの予選が22日、スペインのバレンシアストリートコースを舞台に行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマーク、2番手にもチームメイトのヘイキ・コバライネンが続きマクラーレンがフロントロウ独占を果たした。3番手はルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)。トヨタはティモ・グロックが13番手、ヤルノ・トゥルーリは18番手、ウイリアムズの中嶋一貴はマシントラブルにより17番手に終わっている。

 朝のフリー走行終了から2時間のインターバルをおき迎えた午後の予選。サーキット上空は引き続き青空が広がり気温も30度まで上昇。セッション開始時の路面温度は44度となっている。午前の走行でマシントラブルに見舞われたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)はマシン修復を終え無事にQ1のスタートについている。

Q1
 20分で争われる最初のQ1。まずはソフトタイヤを履いたハミルトンがトップに立ち、僚友ヘイキ・コバライネンも3番手につけマクラーレンが好発進を見せる。
 トップのハミルトンを除くマシンは残り5分から再びコースインしてアタックを再開。各車はスーパーソフトタイヤを装着する。ここではジェンソン・バトン(ブラウンGP)が唯一ハミルトンを上回る走りを披露し、トップでQ1を通過。3番手にはロバート・クビカ(BMWザウバー)がつけた。
 一方で、終盤まで13番手につけていた中嶋一貴が何らかのトラブルに見舞われマシンを自らストップ、これによって中嶋はポジションを上げることが出来ず最終的に17番手で無念のQ1敗退を喫してしまう。またトヨタのトゥルーリもタイムが伸びず18番手で、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)、ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)、ルカ・バドエル(フェラーリ)とともに早々と予選を終えることとなった。

Q2
 予選Q2のアタックタイムは15分。走り出しから上位10台が1分38秒台をマークするハイレベルなバトルが展開されることとなり、セッション残り5分からは各車がトップ10進出をかけた渾身のラップを刻んでくる。
 暫定トップのハミルトンはここでも2回目のアタックを行わずタイヤを温存、そこへセッション終了間近にバリチェロが迫りハミルトンからトップを奪う。マクラーレンはコバライネンが3番手につけ、以下ベッテル、ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、バトン、マーク・ウエーバー(レッドブル)と続いた。
 フェルナンド・アロンソ(ルノー)は母国ファンの前で最後8番手に滑り込みなんとかQ3へ進出したが、初の予選に臨んだチームメイトのロメイン・グロージャンは14番手で敗退。ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、グロック、セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)、フリー走行3回目トップだったエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)も12番手で予選を終えた。

Q3
 7チーム10台のマシンが残った最終のQ3は前戦までとは違いマクラーレン2台によるトップ対決となった。1回目のアタックで1分秒39秒498をマークしトップに立っていたハミルトンに対し、コバライネンがセッション終盤にポールを懸けてアタックする。そのコバライネンはセクター1、2でファステストタイムを更新しトップタイムに一時手をかけるも、最終のQ3で遅れ1分39秒532で2番手に終わった。ハミルトンはそれを見て最後のアタックを取り止め燃料をセーブする余裕さえ見せた。ハミルトンは今季初、通算では14回目のポールポールポジション。3番手以下にはバリチェロ、ベッテル、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ロズベルグと各陣営が入り乱れる結果となっている。

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