F1第3線中国GPの決勝は、ポールスタートのセバスチャン・ベッテルがウエットレースを制しレッドブルに初優勝をもたらした。また僚友マーク・ウエーバーも2位でレッドブルは1-2の快挙。3位はジェンソン・バトン(ブラウンGP)。日本勢はトヨタのティモ・グロックが7位入賞となったが、ヤルノ・トゥルーリはリタイア、ウイリアムズの中嶋一貴もレース完走はならなかった。

 決勝日の上海インターナショナル・サーキットの天候は雨、気温20度、路面温度は19度で、レースは週末を通して初のレインコンディションに。雨はスタート前も降り続いておりコースはヘビーウエット状態、各車はウエットタイヤでのレーススタートを強いられることになった。グリッドペナルティのグロックと18番手スタートのロバート・クビカ(BMWザウバー)はいずれもピットスタートを選択している。

 レースは午後3時(現地時間)、セーフティカー(SC)先導でスタート。その後SC先導が解除され、本格的にレースがスタートしたのは9周目から。ベッテルが先頭、ウエーバー、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、バトン、トゥルーリ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)が続いた。2番手スタートのフェルナンド・アロンソ(ルノー)は7周目にピットインしたため、最後尾からの追い上げとなった。

 レース序盤はベッテル、ウエーバーのレッドブル勢が後方を大きくリードしていくが、後続ではハミルトンら多くのドライバーが順位を上下させるなど抜きつ抜かれつの展開となる。15周目にウエーバーが1回目のピットインをし上位陣も若干ポジションを入れ替えると、17周目にはクビカが最終コーナーでトゥルーリに追突してしまい、これによりレースは再びセーフティカー導入となってしまう。

 レースは23周目に再開。トップをいくベッテルはSC導入の直前にブエミに軽く接触されマシンのダメージが懸念されていたが、そんな心配をよそに再びリードを広げにかかる。
 中盤に入るとベッテルを追う2番手争いが白熱、3連勝を狙うバトンが盛んにウエーバーをプッシュして一度は2番手のポジションを奪うが、ウエーバーも応戦し再度の逆転を見せる。ウエーバーはその後2回目のピットインを成功させると、レッドブル勢が3、4番手ブラウンGPを抑え、1-2体制を築いてレース終盤を迎えていった。

 ベッテルはその後も危なげない走りを見せ、56周を走りきってトップチェッカー、レッドブルにF1初優勝をもたらした。2位はチームメイトのウエーバーが続きレッドブルは参戦5年目、出走74戦目の初勝利を見事1-2で飾った。3位にはバトンが入り3戦連続の表彰台をゲット。以下バリチェロ、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、ハミルトン、グロック、ブエミまでが入賞となった。一方2番手スタートのアロンソは9位、終盤ポイント圏内を走っていたフォース・インディアのエイドリアン・スーティルも残り5周のところでコースオフを喫し、惜しくもポイントを逃している。
 

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