来週、ピレリとF1上層部との重要なミーティングが行われる。ピレリ側は、新レギュレーションにおけるタイヤの役割について明確な指針を示してもらうことを望んでいる。

 ピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラ会長とモータースポーツディレクターのポール・ヘンベリーは、2月2日にミラノでF1の総帥バーニー・エクレストン、FIAのジャン・トッド会長、そして数名のドライバーと会談し、2017〜19年のタイヤ供給契約に関する今後の計画を話し合うことになっている。

 2017年からの車両規定がいまだに定まらないため(今週の金曜日にFIAのチャーリー・ホワイティングとチームのテクニカルディレクターたちが、その問題について会議を行う)、現時点ではタイヤが果たすべき役割についての明確なプランも見えていない。

 ドライバーたちは、より攻撃的なドライビングができて、しかもデグラデーションが少ないタイヤを求めている。

 ピレリの基本的なスタンスは「F1が求めるのであれば、どのようなタイヤでも喜んで供給する。だが、それにはまず明確な指針が必要」というものだ。

「ピレリとしては、タイヤに関するルールの見直し、ドライバーからの意見、あるいはプロモーター、FIA、チームからの要望といったものは、どんなことであれ歓迎する」とヘンベリーは英国オートスポーツに語った。

「すべての関係者が、ピレリに何を求めるかについて一致した意見を示してくれるなら、喜んで応じたい。私たちにとって特に重要なのは、F1関係者が何を目指しているかを知ることだ。その目標について、すべての関係者が同意し、今後F1がピレリに何を望むのかを記述した明確な文書にまとめてもらいたい」

 テストの規定について合意することも重要だという。ヘンベリーによると、何人かのドライバーが協力を申し出てくれているものの、現在は規則で両手を縛られた状態にあり、協力してもらうことができないのだ。

「テストについて、私たちが必要以上に騒ぎ立てているように見えることは承知している。だが、ぜひとも理解してもらいたいのは、私たちは旧型のF1カーを走らせることさえできず、それが開発作業の障害になっていることだ」とヘンベリーは言う。

「一部のドライバーからは、V8エンジンの2012年型マシンを手に入れて走らせてはどうかという提案があった。それなら今日のテクノロジーとの関連性もなく、ダウンフォースレベルについても良いベースラインを提供してくれるから、十分タイヤテストの役に立つ。だが、問題はテストそのものが許されていないことだ。残念ながら、ルールで禁止されているんだ。結果として、F1は私たちの手助けをする機会を逃している」

「F1が求めているタイヤを作れるように、まず必要なツールとテストを行う権限を与えてほしい。他のどのタイヤメーカーでも、きっと同じことを要求するだろう」

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