F1第15戦日本グランプリは3日、午前11時からドライコンディションのもと3回目のフリー走行が行われ、トヨタのヤルノ・トゥルーリがトップタイムをマークした。2番手はセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)、3番手にはニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)がつけた。
トヨタのもう一台を駆るティモ・グロックは14番手、ウイリアムズの中嶋一貴は15番手となっている。
前日の雨が嘘のように晴れ上がった土曜日の鈴鹿サーキット。路面もコース全域でほぼ乾いており、待ちに待ったドライコンディションでの走行がいよいよ幕開け。気温、路面温度ともに25度、秋晴れの空からは強い日差しが降り注いでいる。
前日のフリー走行を体調不良によりキャンセルしたトヨタのグロックは、コクピットに収まり戦列に復帰している。
60分のセッションが始まると各チームのマシンが次々とコースイン。フェルナンド・アロンソ(ルノー)をはじめとする数台はそのまま連続周回に突入するなど、ドライバーたちは午後に予想されるドライでの予選に向けて多くの周回を重ねようと積極的な走りを見せていった。
そうしたなか、序盤はトップタイムが次々に塗り替えられ、タイムも小刻みに上昇。開始10分にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が1分33秒453でトップに立つと、開始20分時点ではトロロッソのセバスチャン・ブエミが1分33秒台をマーク。セッッション折り返しの30分が過ぎると再びブエミが1分32秒240のトップタイムを叩きだした。
タイムの奪い合いも少し落ち着きを見せたセッション中盤は、各車とも走行とピットインを繰り返しながらマシンのセッティングを仕上げていく。ここではルイス・ハミルトン(マクラーレン)がいち早くソフトタイヤを投入、ブラウンGPの2台もソフトタイヤでタイム計測を行ったが劇的なタイムアップは見られていない。
残り10分を切るとコース上は再び賑わい始める。しかし、残り7分のところでレッドブルのマーク・ウエーバーがデグナー・コーナーでコースオフし、そのままタイヤウォールにヒット。マシンに大きなダメージはなく、ウエーバー本人も怪我はなかった模様だが、走行はここで断念することとなった。
セッションは最後、トヨタのトゥルーリが全セクターを自己ベストでまとめ、1分31秒709のトップタイムを叩きだし、幸先良いかたちで午後の予選を迎えることになった。2番手には好走をみせたブエミが続き、ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)が3番手。
タイトルを争うジェンソン・バトン(ブラウンGP)は9番手、ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)が7番手、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は4番手となっている。