F1グランプリの長いサマーブレイク中に前半戦のさまざまなトピックスについてオートスポーツweb編集部が独自に集計、前半戦を振り返る『編集部セレクト』企画。第3回目の今回は、『F1暴言&失言振り返り』を前・後編に分けてお送りします。
後編の今回は、ドライバー同士の言い争いのエピソードをセレクトしました。もちろんレース中の出来事が発端というのが中心ですが、完全にレースと無関係に、男同士の友情が崩壊する出来事もありました。
※『F1暴言&失言振り返り』前編はこちら
●ベッテルの「きゅうり」呼ばわりにカーティケヤンがキレる
この出来事でドイツでは「きゅうり」にあたる単語が「のろま」という意味で使われると知りました。マレーシアGPでセバスチャン・ベッテルは周回遅れのナレイン・カーティケヤンと接触してタイヤがバースト、ポイント圏外に。怒ったベッテルは、中指を立てたり、カーティケヤンを「きゅうり」や「ばか」と呼んだり……。カーティケヤンも黙ってはおらず「今年は不調でイラついてるんだね」とちくり。
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●「周回後れのくせに邪魔するな」ベッテルvsハミルトン
ドイツGPで僅差で首位のフェルナンド・アロンソを追っていたベッテルを周回後れのルイス・ハミルトンが目の覚めるような速さでオーバーテイク! レース後、ベッテルは優勝争いを邪魔されたと激怒し、ハミルトンの行動は「ばかげている」と非難、ハミルトンは「成長してないね」と反撃しました。結局、周回遅れがリーダーを抜き返してはならないという規則はないと、レッドブルもしぶしぶ認めることに。
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●「この臆病者!」スーティル、“元親友”ハミルトンに絶縁宣言
連絡してもらえないだけならまだしも、黙って電話番号を変えられたらやっぱりショックだと思います。もしかすると、ハミルトンの方はスーティルのことを最初から友達だとは思ってなかったんじゃないかな? 傷害事件で有罪判決を受けたエイドリアン・スーティルが、現場にいたハミルトンが証人として出頭せず、連絡もよこさなかったことに怒りを示しました。読んでて少し悲しいコメントです。
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●「セーフティカーの後ろで走ってろ」ペレスvsマルドナド
ラテンのふたりの大舌戦です。イギリスGP決勝でセルジオ・ペレスがパストール・マルドナドにオーバーテイクを仕掛けた時にふたりはクラッシュ、ペレスはリタイアに。激怒した彼はマルドナドは「危険」で「本当にばかなドライバー」だと発言。それに対して永遠のファイター、マルドナドは、バトルがいやなヤツは引っ込んでろ、と一喝しました。
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