FIAはピットからドライバーに対する無線およびピットボードのメッセージに関する制限案を変更、ドライバーのパフォーマンス向上に関する情報のみを禁止することを決めた。

 イタリアGP後、FIAはドライバーがチームからのアドバイスなしに自分自身の判断で走るようにするため、チームからドライバーへの無線の通信において、ドライバーあるいはマシンのパフォーマンス向上に関する内容のものは禁止することを決定した。チーム側には、伝達可能な情報と伝達禁止とされる情報のリストが渡され、ほとんどの項目についてシンガポールGPから実行に移される予定となっていた。

 しかしシンガポールGPを前にした木曜、チーム側から安全面で懸念があること、さらにステアリングホイールのディスプレイの大きさがチームごとに異なるため公平ではないとの主張がなされた。FIAは検討の末、マシンパフォーマンスに関する情報伝達の禁止は2015年からとし、シンガポールからはドライバー自身のパフォーマンス改善に関するアドバイスのみを禁じることを決めた。

 シンガポールGP金曜プラクティス前にFIAはチームに通知を出し、2014年のF1マシンは非常に複雑であるため、チーム側からマシンの変更に関するメッセージを出すことが禁じられることで危険な状況が起こり得ること、またチームごとに被る影響の大きさが違うということを認めた。

 ドライバーのパフォーマンスに関するアドバイスは予定どおりシンガポールから禁じられ、違反を犯した場合、レーススチュワードにこれが報告される。

 FIAは改めて、以下に関する情報は無線あるいはピットボードを通じてドライバーに伝えてはならないと明言した。

・コース上のドライビングライン
・縁石への接触
・コーナーごとのマシンセットアップパラメーター
・他のドライバーのセクタータイムあるいはタイム比較の詳細
・他のドライバーとのコーナーにおけるスピードの比較
・ギヤセレクションに関する他のドライバーとの比較
・全般的なギヤセレクション
・ブレーキングポイント
・制動率に関する他のドライバーとの比較
・全般的なブレーキの利用あるいは制動率
・ブレーキング時の車の安定性
・スロットル使用に関する他のドライバーとの比較
・全般的なスロットルの使用
・DRS使用に関する他のドライバーとの比較
・オーバーテイクボタンの使用
・全般的なドライビングテクニック

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