F1第9戦イギリスGPの決勝でトップ10入りしたドライバーたちがレースの内容を振り返った。
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
「母国のファンの前で優勝することができ、これほど嬉しいことはない。イギリスのファンは本当に素晴らしい。昨日(の予選で)はがっかりさせてしまったけれど、それに耐えてくれた皆に心からお礼を言いたい。サーキットを周回する間、どこを走っていても応援してもらえるというのは本当に最高の気分だ。僕は絶対にあきらめないと言ったけれど、厳しい予選だったし、今朝ポジティブな気持ちに戻るためには努力が必要だった。僕の後押しをしてくれた家族やファンに心から感謝する。皆がいなければこの結果を出すことはできなかった。レース序盤、ニコ(・ロズベルグ)は大きなギャップを築いていたけれど、僕は攻め続け、満足いくペースを発揮できていた。ファーストスティントを伸ばして、プライムタイヤに交換した後、自分でも信じられないようなペースで走り、ニコとの差を縮めていった。その後、彼にトラブルが起きてマシンを止めるのを見た。チームにとって残念なことだし、僕だってチームメイトが脱落するのを見たくなんかない。僕はいつだって最後まで戦うことを望んでいるんだ。でも僕らは今後また戦うことになるはずだよ。ジェットコースターのような週末だった。昨日のことを考えると、今日優勝を手にすることができるなんて最高だ。頑張ってくれたチームの皆に感謝する。ブラックレーとブリックスワースのファクトリーはすぐ近くにあるから、彼らのためにここで勝つことができて誇りに思う」
バルテッリ・ボッタス 決勝=2位
「楽しいレースになることは分かっていた。自分たちのクルマが速いことも知っていたけれど、ここまで速いとは驚きだった。ファーストスティントの間にどんどんポジションを上げていった。多少のリスクを冒す必要があったけれどね。チームにとっていい結果となり、本当に嬉しい。彼らは懸命にレースペースの向上に取り組んでくれて、その成果が出たんだ。今日はポイントを獲得することを目指していたが、表彰台のことは考えていなかった。戦略担当のスタッフは最高の仕事をしてくれたね。フェリペ(・マッサ)は今回がグランプリ200戦目だったのに(アクシデントに巻き込まれてリタイアとなり)本当に気の毒だった。彼が表彰台までチームと一緒に来てくれて、とても嬉しかった。本当にありがたく思う。僕らチームは序盤の数戦より強くなってきている。トップ近くの位置にい続けるのは簡単なことではないだろうが、今のところうまくやっていると思う」
ダニエル・リカルド 決勝=3位
「いい気分だよ! 僕にとって今までで最高の3位だ。普段なら3位で有頂天になったりしないんだけど、今日は完全に舞い上がっている。昨日の予選の後、名誉を挽回できたと思うし、今日のレースで僕らは最高のマシンを持っていたわけではないのにうまくパフォーマンスを引き出せたんだ。僕らは手札を使っていいゲームをした。1回ストップを成功させることができて本当に嬉しい。最後の2周、ジェンソン(・バトン)が近づいてくるのが分かった時、彼とは戦えないだろうと思ったけれど、なんとかポジションを守り切った。元々は1回ストップで走る予定ではなかった。プライムタイヤではすごく遅く、うまく機能していなかったために、かなり早い段階でピットに入ったんだ。オプションに換えた後、ある時点でエンジニアから「あと4周走ったらピットに戻れ」と言われた。僕は、「ペースはいいし、タイヤの性能は落ちてきていないから、ステイアウトしてみよう。せめてステイアウトさせることを考えてみてくれないか」と言った。そしたらエンジニアは「OK、選択肢を調べてみるよ」と言った。そして数周後、「最後まで行けると思う? あと15周から20周あるけど」と言われたので、僕は「今のところトライできると思う」と答えた。そうしてやってみた結果、成功したんだ!」
ジェンソン・バトン 決勝=4位
「高速で方向転換する箇所があるサーキットを僕らは得意としていないから、今週末の結果に勇気を得て、このシルバーストンを後にすることができる。特に嬉しかったのは、フェルナンド(・アロンソ)と最高のバトルができたことだ。最終スティントで彼とセバスチャン(・ベッテル)を引き離せたのも明るい兆候だね。結局、フィニッシュラインを越えた時、ダニエル(・リカルド)とはわずか0.9秒差だった。あと1周あったら彼を抜くことができたと思う。表彰台まであと一歩だった。ルイス(・ハミルトン)と僕が一緒に表彰台に上るところが見られたら、ファンはより一層喜んだだろうから、それを実現できなくて申し訳ないと思う。でもファンの皆、家族、そしてもちろんマクラーレンチームの全員に心から感謝したい。今週末、皆が本当に支えてくれた。今日は一歩前進が見られたけれど、やるべきことが多いのは明らかだ。例えば、ウイリアムズは僕らよりずっと後ろからスタートしたのに、僕らより上位でフィニッシュしたわけだからね。それでも僕らは絶対に諦めない。逆に、今年できるだけ多くのポイントを稼ぎ、来年のために多くのことを学ぶために、このマシンを開発することに努力を注ぎ続けることが重要だ」
セバスチャン・ベッテル 決勝=5位
「フェルナンド(・アロンソ)とはかなり接近した戦いになったと思う。接近しすぎだったかもしれないね。ふたりで相手がコースを外れたと文句を言い始めたのはばからしいし、マシンが少し左に寄ろうと右に寄ろうと誰もそんなに気にしないと思う。僕はトラックリミットを尊重するようにというメッセージを受け取った。彼が文句を言っているとね。だから僕も同じことをした。ターン6入口で(アロンソの)動きがやりすぎだったことが2度あったと思うけれど、最終的に前に出ることができたのはよかった。今日は3位になれることを期待していた。ペースはよかったが、戦略が正しくなかった。ドイツのホームグランプリを楽しみにしている。自分の国で走るのはいつだって特別な気分だ」
フェルナンド・アロンソ 決勝=6位
「ドラマチックなレースだった。特に僕らにとっては本当に慌ただしいレースだった。最初にキミ(・ライコネン)がリタイアし、僕はスタート時のグリッド位置がずれていたことでペナルティを受けた。(ジェンソン・)バトンや(セバスチャン・)ベッテルとのバトルもあった。セバスチャンが後ろから迫ってきた時、僕は燃料とバッテリーパワーをセーブしなければならない状態で、さらにリヤウイングに問題を抱えていた。だからいずれ彼に抜かれることは分かっていた。レッドブルの2台が僕らより上位でフィニッシュしたのは当然のことだと思う。彼らの方が速さがあった。これから自分たちのパフォーマンスを分析し、次戦ドイツGPに向けて改善を図らなければならない。コンストラクターズ選手権での遅れを取り戻すためには、コース上で最大限の仕事をし、戦略とセットアップをうまく行う必要がある。ポイント獲得のチャンスを逃さないために、ライバルたちよりも頭を使わなければならない。ベッテルより2秒遅かったのに13周押さえ続けることができたのだから、テレビ的にも僕らのスポンサーにとってもよかったと思う。でもいずれ抜かれるのは分かっていた。ベッテルはコース外を走ることによって僕の前に出た。彼に抜かれたけれど、僕は自分が走った13周をとても誇りに思う。僕らは(クルマに)問題を抱えていて、リタイアすることも検討していたんだ。バトンとのバトルは楽しめた。彼とは8周戦って、結局抜くことはできなかった。彼の走りは素晴らしかったね」
ケビン・マグヌッセン 決勝=7位
「今日はふたりで18点を獲得でき、チームにとっていい一日だった。進歩し続けているということだから、ある程度満足すべきだと思う。それに今週末、エンジニアやメカニックたちも本当に素晴らしい仕事をしてくれた。とはいえ、他のチームも前進しているから、彼らより速く進歩することが僕らにとっての課題だ。僕のレースはよかったと思う。オプションタイヤで少し苦労したが、プライムではかなりペースがよくなった。順位を落とすのはもちろん悔しいものだ。スタートはすごくよくて序盤は3位を走ったけれど、その後、フェラーリとレッドブルを押さえ続けることができなかった。繰り返しになるけれど、7位はそれなりに満足すべき結果だと思う。ジェンソンが4位という素晴らしい結果を出したことも、すごく嬉しいよ。最後になったが、シルバーストンのファンに感謝の気持ちを伝えたい。今日は彼らの前でレースをすることができて最高の気分だった。マクラーレンのファンが大勢いたからなおさら嬉しい。皆のためにもっと上位でフィニッシュしたかった。でも今日は十分な速さがなかったんだ」
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=8位
「本当に難しいレースだった。スタートはあまりよくなくてふたつほどポジションを落とした。その後、上位争いができるだけのペースもなかったと思う。バランスに苦労した。今日は風がとても強かったから、それに影響されたのかもしれない。いくつかいいバトルをし、特に序盤のバトルはよかったが、今日の僕らには本格的に戦えるだけのパフォーマンスはなかった。ポイントを獲得できたのはよかったけれど、4番グリッドだったからもっと上を期待していた。態勢を立て直し、僕の母国ドイツで行われる次戦ではもっと強くなって戻ってくる必要がある」
ダニール・クビアト 決勝=9位
「緊迫したレースだった。終盤は(ニコ・)ヒュルケンベルグをつかまえるためにプッシュしていたんだ。僕の方が間違いなく速かったし、確実に差を縮めていったけれど、残念ながらオーバーテイクすることができなかった。全体的に今回のレースには満足している。ハイスピードコーナーがあるこのコースは、走るのがとても楽しかった。苦しいレースが続いただけに、ハードワークが報われて2台揃ってポイントが取れたのが本当に嬉しい」
ジャン-エリック・ベルニュ 決勝=10位
「チーム全員がとてもいいレースをした。2台揃って入賞を果たしたのは素晴らしい結果だ。僕らには希望を与えてくれるようなリザルトが必要だった。自分のレースには満足している。赤旗の後、グリッド後方からスタートし、何台もオーバーテイクしていったのは本当に楽しかった。今日、僕は自分の中にある攻撃性を再発見できたと思う。それによって間違いなく自信を高められる。次のレースでまたマシンに乗るのが待ちきれない思いだ」
