F1第20戦ブラジルGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 ジェンソン・バトン
 今日のレースに参加した人全員が尊敬に値する。本当にクレージーなレースだったんだ! コンディションの関係でたくさんの動きがあった。タイヤを必要な温度まで温めることができるクルマとそうでないクルマがあったからね。レースの大部分で、コンディションにぴったり合っているとは思えないタイヤで走った。でもラップタイムは他のタイヤを履いているクルマと比べても問題ないんだ。エンジニアのデイブ(・ロブソン)と無線でずっと話をして、何がうまくいきそうで、何がそうでないかを理解しようとした。ルイス(・ハミルトン)とのバトルは面白かったよ。特に最初の10周が楽しかった。クリーンなとてもいいバトルだった。彼が最後まで走れなかったのは残念だ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのチームメイトとしての最後のレースで彼とすごい勝負ができてよかった。「ルイス、君と一緒に働けて本当によかった」と彼に言いたい。この数年僕らは一緒にいくつもの素晴らしいレースをしてきた。最高に楽しかったよ。今日のレースの話題に戻ろう。セーフティカーには苦しめられた。40秒のギャップを築いていたのにそれを失ったんだからね。その後、雨が落ちてきて、インターミディエイトに換えるタイミングをうまく選べるかどうかの勝負になった。その後チャレンジはまた形を変え、今度はクルマを労わって最後まで持っていくことが重要になった。水たまりがたくさんあって、特にポール(・ディ・レスタ)が事故を起こしたところがひどかった。その前の周にそこを通った時、僕もコントロールを失いかけて、ひやっとしたよ。最後になったけれど、セバスチャン(・ベッテル)にお祝いを言うよ。3年連続タイトル獲得というのは素晴らしい仕事だ。

決勝=2位 フェルナンド・アロンソ
 今シーズンの評価に10をつけるよ! 同じ20戦をまた繰り返さなければならないとしても、チームや自分自身がしてきたことでこれ以上うまくやれることは何もないだろう。ミスもなく、メカニカルトラブルもなく、ピットストップでの問題もゼロ、戦略上のミスもゼロだった。僕らは今日タイトルを失ったのではない。スパ、あるいは鈴鹿で失ったのだ。僕らはシーズン終了時に最大のポイントを獲得できなかったかもしれないが、他にたくさん得たものはある。たとえば皆からの敬意だ。ファンや仲間たちは今年誰がベストだったかについて意見は一致している。僕は自分の仕事を誇りに思っている。それはランキング4位に終わった去年もそうだし、最後の最後まで戦った今年も同じだ。今日は(2010年の)アブダビの時とは全く違う。あの時はチャンスを失ったことによる悔しさを感じたが、今回は1戦1戦やれるだけのことをやった。心の中で満足している。チームと一緒に毎日働き、毎月その成果を得られた。今日彼らは自分たちの仕事を誇りに思っていい。今日もまた僕らは完璧な仕事をした。4列目からスタートして表彰台に上り、再び日曜の小さな奇跡を生んだ。チームは常にベッテルの情報をくれた。終盤には彼かバトンに何か起きて、僕らが目標を達成できることを願った。結局はそうはならなかったけれど、このレース上の結果を受け入れるしかない。2013年に向けてチームが望むものは何かって? 簡単だよ。もっと速いマシンだ。でも何よりも僕が望むのは、今年序盤の困難な時期にチームが見せたのと同じレベルの努力とプロ意識だ。僕らはパフォーマンスとしてはベストのレベルに達しなかったかもしれないが、全員が100パーセントの力を注いだ。もう一度言うよ。僕は満足だし誇りを持っている。さあ、カイピリーニャ(カクテル)を飲む時間だ!

決勝=3位 フェリペ・マッサ
 ホームレースで表彰台に上り、かなり感情的になってしまった。今シーズンどれほど苦労してきたかを思い出して、赤ん坊みたいに泣いてしまったよ。序盤は悲惨だったけれど、終盤はとても強力になれた。フェルナンド(・アロンソ)は今年彼が成し遂げたことに誇りを持つべきだ。クルマが完璧でなかった時に勝つ力を見せ、彼のクルマにはライバルたちに匹敵する力がないのに、最後まで戦った。彼のシーズンは本当に見事だったよ! 僕らも自分たちの仕事を誇らしく思うべきだ。今日のレースはとても接戦で難しく、たくさんのことが起こった。コンディションがあっという間に変化し、正しいタイヤが何なのかを見極めるのが簡単ではなかった。序盤、雨が降ってきた時、僕らはコース上にとどまることを選んだ。でも長くとどまりすぎたね。その後11番手まで落ちてしまったけれど、すぐに挽回し始め、大勢のドライバーをオーバーテイクした。今日は優勝だって狙えたかもしれないよ……。チームは常に、コース上の状況や選手権上の戦いのために何をすれば役立つかについて僕に情報をくれた。僕はチームのために、そしてファンのために正しいことをしたと思う。

決勝=4位 マーク・ウエーバー
 今日は期待に沿ったレースになった。誰にとってもすごく難しいコンディションだった。今日の僕らのペースはそれほどよくなく、僕もセブ(ベッテル)もリスタートでかなりリスクがあったし、スリックで臨んだ最初のスタートでもそうだった。僕はイン側からかなり強くヒットされた。ザウバーだったと思う。そこから挽回していかなければならなかった。今日は最大限の仕事ができたと思う。インターミディエイトタイヤに換える時も正しい判断ができた。セバスチャンは素晴らしい仕事をしたね。彼は最上級のレベルの仲間入りを果たし、自分自身を確立している。最年少ワールドチャンピオンとなり、今や3度のワールドチャンピオンだ。彼には脱帽するしかない。シーズンはあっという間に終わった。たくさんのウイナーが生まれ、アップダウンがあり、多数のクラッシュがあり、僕自身2回勝てた。今は休みを楽しみにしている。充電して2013年に備えるよ。

決勝=5位 ニコ・ヒュルケンベルグ
 すごく楽しかったよ。常にたくさんのことが起こっていて、すごく面白かった! 今日は表彰台に乗れる、大きなチャンスがあったけれど、そのチャンスがすり抜けていった。残念だ。序盤数周はかなり路面が濡れていたからコースアウトしないように走り続けるのが大変だった。でもインターミディエイトタイヤを履くほどは濡れていなかったので、僕はスリックで走り続けた。それは正しい判断で、すぐに僕はトップに立った。楽に走れていたけれど、小さなミスをして、ルイス(・ハミルトン)に前に出られてしまった。彼についていって、首位を取り返そうとバトルをしている時に、接触した。何があったか説明するのは難しいけど、ターン1の入り口で僕が仕掛けた時に少しリヤが滑った。コーナーを曲がろうとした時、突然接触が起きたんだ。すごいバトルをしていただけに、僕らふたりとも残念だった。僕は走り続けることができたけど、大幅に時間をロスした。それでも5位というのはシーズン締めくくりとして素晴らしい結果だし、今週末チームは見事な仕事をしてくれたと思う。彼らがレースを楽しんでくれたならいいな。このチームでの最後のレースだから、彼らにいいプレゼントができたと思う。

決勝=6位 セバスチャン・ベッテル
 アドレナリンがほとばしっていて、自分の頭の中がごちゃごちゃでよく分からない。信じられないようなレースだった。今日は僕らを苦しめるために起こり得る、あらゆることが起こったんだ。ターン4でなぜか回って逆向きになってしまった。そこから向き直らなければならなかったけれど、誰もぶつかってこなくてラッキーだった。クルマにダメージがあり、路面が乾いていく中でさらにストレートスピードが低下した。でも運よくまた雨が降ってきた。週末を通して、もし雨になったら僕らはきつくなるだろうと言う人たちがいて、そう決めつけようとしたけれど、今日僕らはドライと同じくらい雨のコンディションも強いと証明した。すごくハッピーだよ。シーズンを通して一番重要なのは、僕らはプッシュし続けながら、自分を保ち続けたことだ。自分たちの仕事に集中し、自分たちの道を行き、それが勝利につながった。ある人たちは駆け引きを仕掛けてきたけれど、僕らは全くそれに気をとられず、自分たちの道を進んだ。ミルトンキーンズやサーキットに来ている全員が常に全力でプッシュし続け、シーズン後半僕らはパフォーマンスを大きく向上させた。チームとルノーに感謝したい。僕らのチームには、他の人たちよりも重要だと思っているような人間はひとりもいない。皆一緒に努力している。これがひとつの大きな力となっていて、それをとても誇りに思う。こんなことが起きたのが信じられないよ。僕のヒーローのひとり、アイルトン・セナの母国で3度目のタイトルを獲得した気持ちを言葉に表すのは難しい。クルマの中で泣いていたけれど、無線が壊れていたんだ。むしろよかったかもね! 明日になればもっと何か言えるだろうけど、今はいい言葉ば見つからない。

決勝=7位 ミハエル・シューマッハー
 本当にいろいろなことが起こり、エキサイティングなレースだったね! 僕にとって最後のF1レースは、いきなりパンクで始まった。そのために順位を落としたけれど、僕は常に「決して諦めない」という哲学を持っているんだ。常にチャンスはあるから、ひたすら前に進み、チャンスが来たときにそれをつかまなければならない。F1最後のレースを7位で終えることになったというのは、奇妙な偶然だね。308戦前、スパ‐フランコルシャンでの最初の予選結果も7位だった。他にも偶然の一致はあって、今日の僕のカーナンバーは7だし、僕のキャビネットには世界チャンピオンのトロフィーが7つ飾ってある。3年連続世界タイトルを獲得したセバスチャン・ベッテルにお祝いを言うよ。彼をとても誇りに思うし、すごく興奮している。レース1周目には、突然彼がコース上で後ろ向きになって止まっているのを見たけれど、僕らはふたりともレースの中で素晴らしい挽回を果たした。彼のパフォーマンスから分かるのは、人は努力し続けなければならないということだ。こういう難しいコンディションになったが、僕の最後のF1レースはとても楽しめた。改めてこれまで支えてくれたチーム、そしてファンの皆に感謝したい。共に過ごした時間をものすごくエンジョイできた。

決勝=8位 ジャン-エリック・ベルニュ
 8位でフィニッシュできてよかった。でも自分自身にはそれほど満足していないんだ。僕はドライタイヤで長い時間ステイアウトしようと決めたが、それは結局正しい判断じゃなかった。1周犠牲にしたよ。コース上で走っている僕が一番よく状況が分かるということで、チームはレースを管理する機会を僕に与えてくれた。今日はたくさんの貴重な経験をし、多くのことを学んだ。でももし雨が降らなかったら、最高の決断になっていたはずだよ! セーフティカーが出た後のリスタートでグロックの後ろを走っていて、追いついた時に前の数台がハードブレーキングをしたので、彼に突っ込んでしまった。この件についてはもう彼に謝った。路面が湿った状態でスリックタイヤで走っていた時のペースはとてもよかった。最終戦で入賞できて嬉しいよ。

決勝=9位 小林可夢偉
 いいスタートを決め、混乱にも巻き込まれずに済んだ。レース序盤は好調だった。その後小雨が降ってきて難しいコースコンディションになり、マーク・ウエーバーのマシンと接触した。そのために8周後インターミディエイトタイヤに換えた際にノーズコーンも交換しなければならなかった。18周後の2回目のピットストップでハードタイヤに換えた。なぜかこの時のピットストップには少し時間がかかったけれど、それでもまた6番手に戻れた。最後のピットストップは1周遅すぎたと思う。またインターミディエイトに適したコンディションになったんだ。天気予報は違うことを言っていたけどね。その後、左フロントに問題があった。終盤はミハエル(・シューマッハー)よりずっとペースが速く、オーバーテイクしようとしたが、イン側はレーシングラインと比べるとかなり濡れていて、リヤが滑ってしまった。全体的に見てとてもいいレースだったと思う。自分のレースをし、戦うことができた。このチームでの最後のレースで一緒にポイントを取ることができ、チームのためにも僕自身のためにも嬉しく思っている。ザウバーではこれまでいい時間を過ごせた。彼らに感謝したい。これから来年に向けてF1のシートを見つけるために努力する。

決勝=10位 キミ・ライコネン
 忙しいレースだった。常に思ったようなペースで走ることはできなかった。いろいろなことがあったよ。52周目の最終コーナーでコースオフした。バイザーが汚れて曇ってしまい、前が見えなかったんだ。僕がコースアウトした場所からだとサポートレースのピットレーンを抜けてコースに戻れるんだけど、ゲートを抜けなければならない。なぜ知っているかというと、2001年に同じことをしたからで、その時はゲートが空いていた。でも今年は誰かが閉めてしまっていた。来年はまた開けておいてもらえるようにするよ。

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