F1第17戦アブダビGPが現地時間の30日に開幕し、マクラーレンのルイス・ハミルトンがフリー走行1回目のトップに立った。2番手はジェンソン・バトン(ブラウンGP)、3番手はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。トヨタはヤルノ・トゥルーリが10番手、小林可夢偉は19番手、ウイリアムズの中嶋一貴は14番手で最初の走行を終えている。
現地時間午後1時から始まったフリー走行1回目の天候は晴れ、気温34度、路面温度は46度と絶好のコンディションでセッションは幕を開ける。トヨタは前戦ブラジルGPに続き今回もサードドライバーの小林可夢偉が出場を果たしている。
セッション序盤は各車インスタレーションラップを行って初めてのコースをゆっくりと1、2周して再びピットで待機する静かな立ち上がりとなる。開始15分を過ぎてようやくハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)が最初のタイム計測を行い、1分55秒台のタイムをマークしたが、その後もコース上には走行するマシンがなかなか現れず最初の30分は5台のマシンがタイムを計測したのみ。セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)が1分48秒台のタイムでまずは序盤のトップに立った。
セッションが中盤に入るとようやく他のマシンもコースへと姿を見せ走行を開始。路面の仕上がりとともに徐々にスピードを上げてくる。ここではニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、レッドブルのマーク・ウエーバーとセバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が順にトップタイムを更新。ハミルトンは1分44秒台までタイムを上げている。他のドライバーも時折コースを飛び出す場面を見せるものの、周回を重ねることに専念しており、大きなアクシデントもなくセッションはその後も淡々と進んでいく。
終盤になりハミルトンが1分43秒939とこのセッションで唯一の1分43秒台をマークすると、このタイムを超えるドライバーは最後まで現れずハミルトンがトップのまま1回目のフリー走行は終了。続く2、4番手にはバトンとルーベンス・バリチェロのブラウン勢がつけ、3番手にベッテルという顔ぶれが並んだ。
セッション中盤では一時2番手につけるなどまずまずの走り出しを見せていたトヨタの小林はトップから2.4秒後れとなり結局19番手で最初の走行を終了。日本勢ではチームメイトのトゥルーリが最上位の10番手となった。
