イタリア・モンツァで第7ラウンドが開催されたF2。第13戦はカジム・バシリオスカス(ダルセナ・マネージメント)がポール・トゥ・フィニッシュで優勝。第14戦はアンディー・スーセク(FK-オートモーティブ)が勝利を挙げた。スーセクは第13戦の3位入賞でチャンピオンを確定させている。
第13戦の予選はバシリオスカスが2番手以下を0.3秒引き離して初のポールを獲得。以下、ミルコ・ボルトロッティ(レッドブル)、ミカイル・アレシン(レッドブル)というトップ3となった。
翌日行われた決勝でもバシリオスカスの好調は変わらず。スタート後のタンブレロでオーバーランをするシーンも見られたが、ポジションを落とすことなく快走。途中セーフティーカーが導入となっても、リスタートを難なくこなし、そのまま初優勝を挙げた。
「とてもうれしい。レース中はずっとプッシュしていたけど、クルマの状態も良くて、結果的に最終ラップがファステストになったけど、とにかくいいレースだった」と喜びを語っている。
一方、このレースで3位に入ったスーセクは、ポイントを85にまで伸ばし、初代F2チャンピオンを確定させている。
続く第14戦の予選はロバート・ウィケンス(レッドブル)がポール。2番手にもミルコ・ボルトロッティが入り、レッドブル勢が1-2。スーセクが3番手、前日、初優勝を挙げたバシリオスカスは、ミロス・パブロビック(ボビーテック)に続く5番手で午後の決勝を迎える。
スーセクは抜群のスタートを見せ、先行する2台を抜いてレース開始早々にトップに立つ。その後方ではクラッシュが発生、セーフティーカーが導入となるが、解除となった周にスーセクを追うボルトロッティのマシンからオイル漏れによる白煙が上がり、自身がリタイアするだけでなく、後方のマシンをコースオフへと導いてしまう。
結局、ウィケンスのプレッシャーに屈することなく走り続けたスーセクが優勝し、自身のタイトル獲得に華を添える形となった。
スーセクはタイトル獲得により、ウイリアムズF1をテストする機会が与えられることとなった。「まだ、信じられない。ウイリアムズのテストは僕がF1へとステップアップをするための大きなチャンスだと思う。2回目のテストとなるけど今度はスリックタイヤだし、十分に調整をした上でテストに挑んで、この先どうなるかを楽しみにしていたい」とスーセクはテストが待ち遠しい様子。
ウイリアムズ代表のフランク・ウイリアムズはパトリック・ヘッドとともにレースを観戦、「1年前にF2はGP2と並びF1へのステップアップカテゴリーとなりうると言っているが、今もその意見に変わりはない。シーズン前に約束したように、チャンピオンにはウイリアムズでのテストの機会を与える。個人的にも彼の選手権獲得には敬意を表して、是非ともテストに参加してほしいと思っている」と語っている。
