今シーズンより始まったFIA F2選手権。F1を目指す若者による戦いが5月29〜31日バレンシアで幕を開けた。第1レースのポールポジションを獲得したロバート・ウィケンスが、そのままの勢いで第2レースのPPも獲得。決勝でもその勢いは衰えず、第1、2の両方のレースも優勝した。ジョン・サーティースの息子のヘンリー、マーティン・ブランドルの息子のアレックスも参戦、第1、2レースをそれぞれ、7、12位(サーティース)、8位、リタイア(ブランドル)という結果となっている。
25年ぶりにその名前が復活したF2は、FIAがF1につながる育成カテゴリーとして今シーズンよりスタートさせたシリーズ。2世ドライバーの参戦が多いのが、ひとつの注目ポイントとなっている。
前出のヘンリー・サーティース、アレックス・ブランドルのほか、ジョナサン・パーマーの息子のジョリオンが出場。また、2世ではないが、ジュリアン・ベイリーの継子のジャック・クラークも参戦している。
29日にスタートしたプラクティスセッションでは、3番手、15番手にいたウィケンス。しかし、第1レースの予選でポールを獲得。続く第2レースでも「コンディションとしては十分いいものじゃなかったけど」と言いつつも、最後のアタックでそれまでトップに立っていた地元スペインのアンディ・スーセクを逆転した。
決勝でも、スタートを確実にしポジションを守ると、そのままミスなく第1レースを優勝。第2レースは同じレッドブルのチームメイト、ミルコ・ボルトロッティとの攻防となったが、ウィケンスはミスをせず、結局そのままポジションでウィケンスが2連勝となった。
