F3マカオGPは17日、15周の決勝レースが行われ、前日の予選レースを制しポールポジションからスタートしたアレックス・リン(セオドール/プレマパワー)が優勝を飾った。
2回の予選、そして土曜日の予選レースを経て迎えた伝統のF3マカオGPの決勝レース。ポールのリンがスタートを決めるも、2番手スタートのフェリックス・ロゼンクビスト(ミュッケ)はラファエル・マルチェッロ(プレマパワー)とピポ・デラーニ(フォーテック)に並ばれ、競り合いの中でサスペンションを壊しリタイアとなってしまう。
一方、この日のマカオはWTCCやマカオGTカップでも多重クラッシュが相次いだが、F3でもオープニングラップからジョン・ブライアント-マイスナー(フォーテック)らが絡むクラッシュが発生。セーフティカーが導入された。
SCは3周目に解除となったが、直後のリスボアで2番手のデラーニを、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)がパス。デラーニはさらにマルチェッロとの攻防にさらされ、7周目にはマルチェッロに表彰台圏内を譲ってしまう。
一方、首位のリンは安定したペースで後続との差を広げ優勝。1983年のマカオGPでアイルトン・セナが優勝した際の所属チーム、セオドールの名の復活を勝利で飾った。2位はダ・コスタ、3位はマルチェッロが10周目にクラッシュしたため、デラーニとなった。
日本勢では、関口雄飛(ミュッケ/ユーロノヴァ)が11位に。予選1回目のクラッシュから苦しい戦いを強いられてきた中山雄一(トムス)は12位でレースを終えた。千代勝正(B-MAX ENGINEERING)は15位でレースを終えている。