フォーミュラE第2戦プトラジャヤePrixの予選が行われ、ルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが、2戦連続でのポールポジションを獲得した。

 現地時間の10時から始まった予選セッション。グループ1組目から、ニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)や開幕戦3位のニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング)、そして今朝のフリー走行でトップタイムを記録したロイック・デュバル(ドラゴン・レーシング)ら、有力ドライバーが揃った。まずトップタイムを記録したのがプロストで、1分20秒401という好タイムを残す。しかし、セクター2とセクター3でプロストを上回ったデュバルが1分20秒251を叩き出し、このグループトップで終了。2番手にはプロストが残り、以下ブルーノ・セナ(マヒンドラ・レーシング)、ハイドフェルドと続いた。

 グループ2も、開幕戦優勝のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)、同2位のルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)、昨年1勝のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(チーム・アグリ)らの好メンバー。各車ウォームアップに2周を費やし、じっくりとタイヤに熱を入れていく。

 やはり今回も、ブエミとディ・グラッシの争いか? 2台は連なって走行していく。セクター1でブエミがベストを記録すれば、ディ・グラッシがこれを上回り、セクター2は両者ほとんど同タイム。そして、先にコントロールラインに飛び込んだのはブエミで、1分19秒921で全体トップタイム。ディ・グラッシはセクター3のターン11で右フロントホイールをウォールに擦ってしまう失敗があって大きくタイムを失い、この時点で4番手。その後、ダ・コスタに上回られてしまい、この時点で5番手と、上位5人で争われるスーパーポールセッションへの進出は難しくなってきた。

 続くグループ3には、昨年のプトラジャヤePrixウイナーのサム・バードとスピードスターのジャン-エリック・ベルニュというDSヴァージン・レーシングの2台、そして今季は苦戦が続く初代FEチャンピオンのネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)が出走。しかし、いずれもタイムは伸びず、後方に沈む。一方、グループ3で最後にアタックラップを行ったベンチュリのステファン・サラザンが1分20秒213を記録し、この時点で総合2番手に浮上。これでディ・グラッシのスーパーポールセッション進出はなくなった。

 最後のグループ4は、スーパーGTでも活躍するオリバー・ターベイ(ネクストEV TCR)や1997年のF1王者ジャック・ビルヌーブ(ベンチュリ)ら。しかし、各車タイムをなかなか伸ばすことができず、最速はジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン・レーシング)で全体の7番手まで。これでブエミ、サラザン、デュバル、プロスト、ダ・コスタの5台が、スーパーポールセッションへの進出を決めた。特にダ・コスタは、昨年仕様のマシンにも関わらずのトップ5入りで、これは大健闘と言っていい結果だろう。

 スーパーポールセッション、最初のアタックに入ったのはダ・コスタだ。ダ・コスタは予選の自身のタイムも更新できず、1分20秒975に終わる。曰く、コース上はダスティになっているようだ。続いてプロストがアタック。セクター1を驚異的なタイムで通過するが、セクター2以降は大きくタイムを落とし、ダ・コスタにも届かない1分21秒786に終わる。

 3番目にアタックしたデュバルは、1コーナーに大きく白煙を上げて進入。ただ、大きくタイムを失うことはなく、ダ・コスタを0.1秒上回ってこの時点でのトップに。さらにサラザンは、1分20秒639を記録して、トップタイムを上回る。ここまでの全車が予選のアタックタイムを更新できておらず、路面コンディションは確かに難しくなっているようだ。

 最後にアタックをおこなったのはブエミ。ターン3の立ち上がりでウォールに左リヤタイヤを接触するなどしたが、その後をしっかりとまとめ、最終セクターでも最速タイムを記録して、1分20秒196。自身のタイムを更新することはできなかったが、それでも2番手サラザンに0.5秒近くの差をつけてポールポジションを確定させた。

 ブエミはこれで、開幕戦に続いて2戦連続でのポールポジション。以下サラザン、デュバル、ダ・コスタ、プロスト、ディ・グラッシの順でスタートする。ブエミはポールポジションからスタートし、またしてもハットトリックを決めるのか? それとも他のドライバーが挽回するのか? プトラジャヤePrixの決勝レースは、日本時間の15時(現地時間14時)スタート予定だ。

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