FIAは17日、世界モータースポーツ評議会の会合を持ち、F1の今後のコスト削減策について発表する予定だ。今月チーム側のFOTAが発表した案と自らの案をすり合わせた上で、最新のアイデアを発表する見込みだ。

 パリにおいてどのような合意がなされるのか詳細は分かっていないものの、技術の共有が拡大され、2010年からは多くのパーツやシステムが標準化あるいは開発凍結なされるものと思われる。現在使用が任意となっているKERSテクノロジーも標準化され、エンジンには回転数や調整などの制限が新たに設定されることになりそうだ。

 おそらく最も議論を呼びそうなのは予算の制限になるだろうが、全体あるいは一部をリバースグリッドにする、グリッド上位を抽選で決める、最も優勝数の多いドライバーをチャンピオンとする、などといった提案は、もし通るとなれば批判を集めそうだ。
 2010年に向けてFOTAが提案したさまざまな技術面の提案、新予選フォーマットやレース距離の短縮なども検討されるものと見られるが、決断を急がなければならないのは、2009年からの採用が提案されている新ポイント制(12-9-7-5-4-3-2-1ポイント)だろう。このシステムは、現在のポイント配分よりも優勝者により多くのポイントを与えることを目的としている。

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