FIA(国際自動車連盟)は、将来的な安全性を向上させていくため、モータースポーツで発生した事故の詳細を世界中から収集する“データベース”を導入することを明らかにした。

 FIAでは、これまで2年間にわたって8カ国で試験的にこうした制度を導入。ポジティブなフィードバックが得られたとして、139カ国のASN(モータースポーツ統括団体)に『ワールド・アクシデント・データベース』を解放することになった。

 各国のASNは、自国のイベントで発生した事故をデータベースに登録するとともに、他国の情報も閲覧することができるようになる。FIAのジャン・トッド会長は、今回の発表にあたって次のようにコメントしている。

「データベースの導入により、重大なアクシデントの詳細をモータースポーツの世界に提供することができる」とトッド。

「モータースポーツを通した数多くの主要な安全性の改善は、致命的もしくは重大な事故によって進んできた」

「仮説の上で、安全手順や技術に関する特定の出来事や変化について話をするのは難しい。実際のデータに基づいて手順や技術を発展させていく方が簡単だ」

 またトッドは、クラッシュが発生した際の安全性のリスクを最小限にするのだというFIAの狙いを説明している。

「モータースポーツからアクシデントをなくすことはできないだろう。ひとつのサーキットに複数のコンペティターがいれば、ドライバーたちは限界までプッシュをするし、メカニカルの部分でも同様だ。アクシデントは避けられない」とトッド。

「FIAの主な狙いは、アクシデントの結果として発生する影響をできる限り最小限にすることだ」

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