全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦鈴鹿は7日の午前10時20分、20周の決勝レース1が行われ、ロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)が優勝。2位にはスタートでジャンプアップした小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が入った。
気温15℃、路面温度18℃の曇り空、昨日に比べて7℃ほど気温も路面温度も低い日曜の午前中。
井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)がフォーメーション中にトラブルが発生したかスタートグリッドにつくことなく、ピットからのスタートに。全14台でのスタートとなった。
落ち着いてスタートしたデュバルの後方で、素晴らしいスタートを見せたのは小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。やや出遅れた2番手ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)のインをついて2番手に浮上する。また井出有治(MOTUL TEAM 無限)もスタートでひとつポジションアップし7番手に上がる。
1周目からトップを走るデュバルは2番手以下を引き離す。続く小暮とアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)は激しい2番手争いが繰り広げ、ロッテラーが小暮をとらえようとオーバーテイクを仕掛けようと詰め寄るも、小暮も簡単には抜かせない。そんな中、ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)はスプーンでのコースアウトにより14番手まで順位を落としてしまう。そしてピットからのスタートとなった井口がコースへ復帰する。
5番手、6番手を争っているのはスタートでポジションをひとつアップさせた大嶋和也(PETRONAS TOM'S)と、逆に落としてしまった山本尚貴(NAKAJIMA RACING)。その差はコンマ1秒ほどだが、順位が入れ替わるまでには至らない。
7周目、12番手を走行中の平中克幸(KCMG)がバランスを崩した隙に、ぐっと距離を縮めたのは、スキッドブロックの違反により、最後尾からのスタートとなった伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)だ。昨日「後ろからいっぱい抜いていきたい」と語った言葉どおり、積極的な走りを披露するが、ストレートが速い平中をとらえることはできず。
11周目、トップを走るデュバルのマシン後方から白煙が! この影響からか、2位小暮との間に1秒あった差が、12周目に入るとコンマ9秒まで縮まる。それでもデュバルはラップタイム1分44秒台をキープしてトップを守り続ける。果たしてチェッカーまで持ちこたえることができるかどうか。
しかし白煙をあげながらも、10周近く走り続けたデュバルがトップチェッカーを受ける。2位にはデュバルのマシンからでる白煙を受けながら、ロッテラーからの追撃をしのぎきった小暮、そしてロッテラーが続く。なお、松田次生(KONDO)はチェッカー直前にしてスプーンカーブでストップしてしまい、100戦目のレースの完走はならず。
ロッテラーが3位に入ったことで、ランキングはトップがオリベイラ、2番手にロッテラーで、その差はわずか0.5! 決着の決勝レース2は14時30分から。
