フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、来季導入予定の4,000万ポンドの予算制限など2010年の新レギュレーションについて、FIAと早急に話し合いを行うことを求めている。
先週行われた世界モータースポーツ評議会においてこの制度の導入が決定されて以来、フェラーリとBMWが反発を見せている。この予算制限は任意で、予算制限を選ぶチームはそれ以外のチームに比べて技術面で高い自由が許されるため、持つ者と持たざる者とのふたつに分かれたシリーズになってしまうのではないかとの考えが、チームの間では一般的だ。
6日にヒースローで行われたFOTAの会合で、2010年のレギュレーションについての議論が行われた。この結果、FOTAは、2010年と2011年にさらなるコスト削減を達成するため、チームは“秩序だったやり方で”協力し合って取り組みを続けていくと認める一方、以下のように懸念も表している。
「FOTAは、2010年のレギュレーションに関する前回のWMSCの会合で行われた決定に懸念を抱いている。従って、FIAと緊急の協議を開始することを求める」
さらにブラウンGP代表、ロス・ブラウンは、FOTAは、FIAと共に、給油禁止、コンコルド協定への署名に関する交渉、勝利数でチャンピオンを決定するシステムなどさまざまな問題について協議を行う意向であると述べている。
「我々全員が、経費を削減することを望み、F1をできるだけ素晴らしいシリーズにすることを願っている」とブラウンはBBCスポーツに対してコメントした。
「すべてのチームが解決法を見いだし、F1にとどまることを、我々は望んでいる。誰も失いたくはない。フェラーリはF1の歴史において素晴らしい存在だ。私は今後も末永くそうであってくれることを願っている」
新たに導入する予算制限によって、FIAは新規参入チームが現れることを期待している。来年の最大エントリー数は26台であり、新たに3チームが参戦可能だ。2010年への参戦申請は、例年より早い5月29日に締め切られる。この際にチームはコストキャップを受けるかどうかも指定することになっている。
