FOTAのメンバーたちは、2010年のF1へのエントリーが正式に受け入れられていないことに対してショックを受けている語り、シリーズ分裂の可能性は過去のものではなく、まだその火種がまだあることを示唆している。

 フェラーリ、マクラーレン・メルセデス、BMWザウバー、ルノー、トヨタ、レッドブル・レーシング、スクーデリア・トロロッソ、ブラウンGPは7月8日のFIAとのミーティングを退席した(下記関連ニュースを参照)。その理由として、正式に2010年のF1へのエントリーが認められていないため、規則案に対する投票権を与えられていないと説明を受けているとしている。

 マクラーレンのエンジニアリング・ディレクター、パディー・ロウは「6月24日のワールドモータースポーツ・カウンシル(WMSC)のリリースを見れば、正式にエントリーがされていると思うはずだ。だからFOTAのチームは水曜日のミーティングに向けて準備を進めてきた」と語る。

「FOTAチームはここまでの1年近くを、コスト削減のためのスポーティング、テクニカル、両方のレギュレーション改訂案に向けて費やしてきた。そしてそれらが満場一致で決定され、来年のレギュレーションへ提案ができるところまで来ていた。水曜日の会議では、それらが採択されれば、我々としては同意を得ているものなので、その場で正式採用となるはずだった」
「結局はそうならず、我々はこの時間を有効にする他の手立てが考えつかなかった(ので退席した)。ロス(ブラウン)は日を改めてミーティングを行うというよりソフトな提案を行っているが、これも拒否されている」

 ルノーのエンジニアリング・エグゼクティブ・ディレクターのパット・シモンズも「これまで電話での会談などで会議の下準備を進めてきた。新たなコンコルド協定の策定への準備も進んでいることも認識している。こうしたことに対して手を打ってきたつもりだったがそうではなかった」と語る。

「我々は本当に退席するしかなかった。このことを事前に知っていたのではないか、という声も挙がっているが、正確には違う。私はミーティング前日の夜8時に1通の手紙を受け取った。そこには我々には投票権がないということが記してあったが、判断をするにはあまりにも遅すぎるタイミングだ」
「(分裂問題が)オーブンレンジの後列(=back burner、後回しにするなどの意味)にあるというのは、“料理をやめた”という意味ではない。検討は進んでいる。アメリカでの分裂、CARTとIRLの問題は、70年代までさかのぼってCARTとUSACの対立を考えると当時のCARTは成功している。個人的には分裂してシリーズを展開することに心配はしていない」

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