フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)が、独自シリーズ立ち上げに関し、MotoGPの商業権所有者であるドルナ・スポーツSLと交渉しているとの報道がなされている。FOTAはFIA会長マックス・モズレーが推進する4,000万ポンドのバジェットキャップが来季導入されることに強く反対しており、この問題に解決法が見いだされなければ、別シリーズを運営するとの考えをちらつかせている。
チーム側とFIAとが合意に至る兆候はいまだ見えない。トルコGPの週末にはドライバーたちもFOTAへの支持を表明し、ヤルノ・トゥルーリとフェルナンド・アロンソが、モズレー案が強行された場合にはF1から離脱せざるをえないと発言している。
しかしモズレーはチーム側の新シリーズ立ち上げの可能性はないと繰り返し否定しており、自らの案に固執している。
スペインのAS紙は、チーム側は新シリーズの運営者の候補としてドルナのCEOカルメロ・エズペレータと交渉を行っていると報じた。スペイン人のエズペレータは、MotoGPの成功に大きく貢献した人物であるが、最近ではシリーズを間違った方向に導くような新ルールを導入したとして激しく批判されている。
エズペレータはすでにFOTAと話し合いを持っており、彼らの提案に関心を示していると報じられている。ドルナは以前、CVCキャピタル・パートナーズに所有されていたが、2006年、欧州委員会が「EUにおいて最も人気のあるモータースポーツイベントのふたつ、F1とMotoGPがひとつの所有者のものになると、テレビ放映権の高騰などのリスクがある」として、株式の71パーセントをドルナ・スポーツ・マネージメントに売却するよう求めた。
