粘りの走りで5位入賞!貴重な8ポイント獲得!!

GAINER DIXCEL DUNLOP R8
DRIVER:Tetsuya TANAKA/Katsuyuki HIRANAKA/Atsushi YOGO
予選:13位 決勝:5位  
予選日入場者数:25.000人 決勝日入場者数:35.500人

2012年8月18日(土曜日) \t晴れ
公式練習:9:20~11:10\t\t気温:29度・路面温度:33度・路面状況:ドライ
Q1:14:00~14:15\t田中哲也\t気温:32度・路面温度:46度・路面状況:ドライ
Q2:14:40~14:50\t平中克幸\t気温:30度・路面温度:48度・路面状況:ドライ
Q3:15:10~15:20\t田中哲也\t出走せず

 4年ぶりに1000kmに戻った真夏のPokka1000km。マシンにもドライバーにも過酷な距離のレースとなる。今回第3ドライバーとして、2004年に初めてGAINERに優勝をもたらした余郷敦を登録。万全のバックアップ体制で1000kmを乗り切る。

 事前のテストでは雨だったために、有効なドライタイヤのデーターが取れなかったが、セパン、SUGOでのデーターをフルに生かし、長丁場に備えた。練習走行の走り出しは田中哲也。持ち込みのセットが思うような結果にならず、オーバーステアがかなりきつい。リアウイング、フロント、リア共に足回りを何度か調整し平中克幸へ。やはりまだオーバーステアは消えず、長距離レースになるとかなり大変だと訴える。前後のバランスも悪く、なかなか良いセットが出せない。スタビライザーを調整し再びコースへ。最後に余郷選手と交代し練習走行は終わった。

 今回の予選はノックアウト方式が採用され、まず田中がQ1を担当する。アタックのタイミングを計り、2分少し遅れでコースへ。Q2に進めるのは16番手までで、この時のターゲットタイム2分5秒1。しかし1位通過のタイムは唯一の2分2秒195で、すでにコースレコードを更新している状況。計測2周目に2分5秒147のタイムで16番手。なんとかQ1を通過しQ2は平中がアタックを行う。オンタイムでQ2が始まり、勢いよくピットを離れていく。

 タイヤはQ1~Q3と明日の決勝スタートタイヤになるため、いかに効率よくアタックを行い、上位に食い込めるかが勝負。計測1周目で2分5秒070をマークし、この時点では4番手だったが、あっという間にタイムは更新され14番手に。2周目もアタックを行っていたが、タイム更新がほぼ不可能と判断し、Q2のアタックは終了した。その後ポールポジションを獲得した№66に再車検での車両違反が見つかり、失格の判定により13番グリッドが確定した。

田中哲也コメント
ここ最近は、予選日にタイムが出せる状態ではないのですが、セパン、SUGOと今回と15位、14位、13位と徐々に良くはなっているのですが・・・・。ただ決勝においては、安定して走行はできるのじゃないかというところは読めているのですが、ただ出すタイムが出せない状況です。

平中克幸コメント
セパンから予選で思う様タイムが出せず、15番手や14番手をうろうろしていたので、今回は色んな意味でトライしてきました。それが若干裏目に出てしまい、予選結果としては満足いくものではありませんでした。

余郷敦コメント
前回のテストで初めてAUDI―に乗ったときはウエットで、今回初めてドライで乗りました。エンジンの搭載場所的なマシンバランスの動きは把握出来るのだけど、GT3の足の硬さが全く違った事が最初とまどいました。その後データーを見てどこをどうすれば良いのかも把握できたので、もう少し乗ればもう少しタイムは出せたと思います。今回は助人としてなので、もし何かあれば強力なバックアップが取れるように、準備はしていました。サファリの時にもう一度乗る予定で確認したいことがあったのですが、マシンにトラブルが出て乗れなかったが残念でした。

2012年8月19日(日曜日) \t曇り/晴れ
フリー走行
8:00~8:30\t気温:26度・路面温度:31度・路面状況:ウエット
決勝173周(160周):12:30~ \t気温:32度・路面温度:50度・路面状況:ドライ

 昨夜未明から降っていた雨のため路面状況はウエット。走行前には雨は止んでいたが、ウエット宣言が出されウエットタイヤでの走行開始となった。田中から走行をスタート。前回の雨の時の感じと全く違うとのコメントが。タイヤの内圧を調整し再びコースへ。その後平中と代わり30分間の走行は終了した。

 心配された雨も降る事はなく、今やスプリントレースの様相を呈したPokka1000kmがオンタイムでスタートした。6時間後のチェッカーを受けるときにはどこまで順位を上げることが出来るのか、後半戦最初の戦いが始まる。

 スタートを担当するのは平中。きれいなスタートを切り、ポジションをキープしたまま1周目のコントロールタワーを通過。2周目には11番手に上がり淡々と周回を重ねる。前をいく№31プリウスとバトルを展開。7周目には10番手に。その後も抜きつ抜かれつのバトルを展開するが、突き放し9番手、7番手と順位をどんどん上げていく。

 前をいく№87との差はつかず離れずの状態で10周が経過。21周を過ぎた辺りから徐々にタイヤのグリップが落ち始めラップタイムが下がり始める。後方から500クラスでチャンピオンも獲得したことのあるリチャードライアンがドライブする№21AUDIが、車の軽さ生かして迫ってくる。24周目のスプーンでピットのタイミングも近かったため無理せずパスさせる。

 予定通り27周目にピットへ戻り、田中と交代。この時に№31に接触された事により、左リアフェンダーの破損箇所を修理。予定以上にピット作業を費やしてしまう。続々とルーティーンのピットが始まり、37周目にはなんとか10番手まで復帰。

 53周目に前を走る№52ベンツが、ヘヤピン手前で500クラスにはじき飛ばされクラッシュ。56周目にSC(セーフティーカー)が入る。この時予定していたピット周回だったが、SC中にはピットへ入れず、ガス欠にならないかとピット内では肝を冷やす。

 やっとピット入り口がオープンになり、59周目で平中と交代。SC前とは1つポジションを落としただけでコースへ。しかし、右フロントからかなりのバイブレーションと異音があると62周目に急遽ピットへ。

 タイヤを外し、タイヤハウス内を確認して右フロントタイヤのみ交換しコースへ送り出す。その後振動は若干残っていたが、順調に周回をこなし№43Garaiyaを81周目にパスし、7番手に。ライバルたちがガス欠、タイヤバーストなどで戦線離脱する中、トラブルに見舞われながらも着実に順位を上げていく。

 91周目に再び田中と交代。給油に時間が掛かるために、ピット作業がどうしても長くなり、先ほどパスした車両と再びバトルを展開することになり、97周目のシケインで№43の左リアをヒットしてしまう。この接触によりドライブスルーの裁定を受けることに。101周目にペナルティーを処理し、田中が周回を重ねる。この時6番手を走行するが、前をいく№88とは既に1分41秒の差が開いてしまっていた。

 121周目に最後のドライバー交代の為にピットへ。平中にハンドルを託す。しかし、再び壊れた感じがすると124周目に急遽ピットに戻ってくる。右フロントタイヤを中心に足回りをチェックし、フロントタイヤのみ交換しコースへ。やはりおかしいと言い、メカニックもピットで作業をする体制を待機。

 しかし、徐々に症状は回復し、平中は129周目に決勝中の自己ベストタイムを更新し、ピットはほっと胸をなで下ろす。この時点で前後ともに差が大きく開き、このまま6番手でチェッカーを受けるかと思われた144周目に130Rで500クラスがバーストしてクラッシュ。この周に再びSCが入り、№21が燃料系トラブルでスローダウンし5番手に。最後の給油を146周目に行いコースへ。この時前をいく№43とは12秒差で残り周回が約12周。何とか追いついて追い抜いてを期待したが、ラップタイムがほぼ同じタイムで走行。詰めることは出来なかったが、貴重な8点を獲得した。

田中哲也コメント
トップの車両は、僕らの予選タイムよりも速いタイムで周回を重ねていましたが、2スティント目にハード目のタイヤで僕がいって、比較的安定して走れました。途中で他車に追突してペナルティーを受けてしまったりしたので、本来普通に走行していれば、もう一つくらいは上にいっていたのではないかと思うと残念です。

平中克幸コメント
予選結果等を踏まえて、第2スティントからは違う種類のタイヤを試してみたら、それが良い方向に向いて、淡々と周回を重ねることが出来ました。しかし、色んなトラブルとか、接触のペナルティーとかでイレギュラーなピットインが続き、荒れたレースの中での5位は良かったかもしれません。タラレバを言えば、もしかしたら表彰台にも上がれていたかもしれないですね。
ただシリーズ上位の車がガス欠や色んなトラブルで消えていった事で助けられている部分が8割方あると思うので、残り3戦はもっともっと表彰台争いに加わっていかないとチャンピオンは絶対無理だと思うし、次戦富士からはそれを絶対やらなきゃいけないし、そのためにはチームもドライバーもタイヤメーカーもみんな一丸となって良くしていかないといけないと思います。どれが欠けてもチャンピオン獲得は無理だと思ったレースでした。

余郷敦コメント
朝雨が降り、かなり湿度が上がり、晴れっぱなしより体はこちらの方が堪えますよね。そんな中でも2人は淡々と走っていましたが、ピット回数が多かったのが残念でしたね。他のチームが色んなトラブルを抱えて止まり、大幅に遅れたりする中で、予選順位から5番手に入り、本当に良かったと思います。チームの皆様が安心して出来たのも、強力な助人が後ろで控えていたおかげだと思います(笑)。今回のレースでGT100戦目ということをサーキットで教えてもらい、それも2004年に優勝したこともあるGAINERで迎えられた事は本当にうれしかったです。F3000などのエリートではない僕としては感無量でした。今回お声を掛けて頂いて本当にありがたく思っております。

本日のレースクイーン

橘香恋たちばなかれん
2026年 / オートサロン
東京オートサロン2026イメージガールA-class
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年2月号 No.1616

    スーパーGT 20周年記念特集
    激動、勇退、高揚。
    忘れられない20年

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円