GLORY RACING TEAM A-ONE S耐第5戦鈴鹿レースレポート
S耐第5戦鈴鹿 苦戦しながらも4位獲得!シリーズ4番手を死守!
10月25日〜26日、スーパー耐久シリーズ2014第5戦「スーパー耐久・鈴鹿」が三重県鈴鹿サーキットで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2野間/中島/藤田組はST4クラスで予選4位から、ペナルティを受けながらも決勝4位を獲得。シリーズランキングは4番手をキープしました。
■レース概要■
大会名 スーパー耐久シリーズ2014第5戦スーパー耐久・鈴鹿
日時 2014年 10月 25日(土),26日(日)
場所 鈴鹿サーキット(三重県)
入場者 10月25日(土)12,000人/10月26日(日)21,000人
■レース結果概要■
車名 333号車 GLORY A-ONE FN2
ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
予選 ST4クラス4位(17台中)
決勝 ST4クラス4位(17台中)
■10月25日 ウォームアップ走行・ピットウォーク■
今回のスーパー耐久第5戦鈴鹿は、チームにとってのホームコースとなります。監督やドライバーをはじめチーム全員が最高のレースをするために十分な準備をして挑みます。マシンの面でも今回から待望のリヤウィングを適用しました。
レース前日の金曜公式練習では、このリヤウィングに合わせたセットアップ作業に重点を置きました。リヤウィングによる空力変化は大きく、セットアップは難航しました。しかし、金曜最後のセッションで、大河原監督の決めたセットアップが一気に状況を改善し、よいバランスを見つける事ができました。チームエーワンの底力が発揮された形です。
10月25日(土)8:15から30分間のウォームアップ走行が行われました。#333 GLORY FN2はフルタンクでのバランス確認と路面コンディションの確認、ドライバー交代の手順確認を行うため、野間選手からスタートし中島選手に交代。セッション終了後にタイヤ交換とドライバー交代の確認を行いました。タイムは中島選手の記録した224.977で8番手となりました。
P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹
/寺西玲央
P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
P8 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
10:10から50分間行われたピットウォークは素晴らしい秋空に恵まれました。世界選手権WTCCとの併催ということもあり、2日間で合計33,000人ものファンが鈴鹿サーキットを訪れました。エーワンレースクイーンの小林未来さんと石川靖子さんの2名とドライバー達は多くのレースファンや子供たちとの交流を行いました。今回は、地元の近い藤田選手やエーワンの応援団もピットを訪れ、監督やドライバー、メカニックを激励してくれました。
■10月25日 決勝■
通常のスーパー耐久ではST-XからST-5クラスまでの6クラスが混走となりますが、今回はST-XからST-3までの1グループとST-4,5クラスの2グループに分けて2時間20分の決勝レースを行います。
グリッドはシリーズランク順となり、ピットストップでは2回のドライバー交代と計4本のタイヤ交換が義務付けられます。
#333 GLORY FN2のスタートドライバーは野間選手。シリーズランクに基づきクラス4番手からのスタートです。1周のローリングラップから第5戦鈴鹿のスタートが切られます。
#333 GLORY FN2野間選手は絶好のスタートを決めて#13 ENDLESS 86を抜き3番手に浮上して1コーナーに飛び込みます。しかし後にジャンプスタートと判定されてしまいます。
1周目はトップ#41 TRACY S2000植松選手、2番手#58ウィンマックスDC5塩谷選手に続いて3番手で帰ってきます。予想通り鈴鹿との相性の良い#41 TRACY S2000はハイペースで逃げ、#58 ウィンマックス DC5が直線スピードでこれを追い詰めていく展開。#333 GLORY FN2野間選手は直線で離されがちで、後方からは好調の#86 GAZOO 86蒲生選手が追い上げて来る厳しい展開です。さらには、路面温度の変化によるアンダーステアが強く、タイヤマネジメントにも注意が必要な状況です。
ここで#333 GLORY FN2野間選手は、#41 TRACY S2000、#58ウィンマックスDC5、#86 GAZOO 86の3台を争わせて、そこについて行く展開が得策と判断。1コーナーで#86GAZOO 86に譲り4番手から様子を見ます。
3周目の1コーナーでは直線スピードに勝る#58ウィンマックスDC5が#41 TRACY S2000をオーバーテイクし、続くS字コーナーでは2台が競り合いながら走っているところに#86 GAZOO 86が差を詰めます。さらに、ダンロップコーナーからデグナーまでの短い加速区間で#86 GAZOO 86が#41 TARCY S2000を抜いて2番手に上がります。#86 GAZOO 86の勢いは止まらず、シケインのブレーキングでトップ#58 ウィンマックスDC5に並びかけますが、両者は接触し、#86 GAZOO 86はスピン、#58ウィンマックスDC5はスピンを免れたもののマシンを破損し大きくペースを落としてしまいます。これを冷静に見極めた#333 GLORY FN2野間選手は2番手に浮上します。
#333 GLORY FN2野間選手は、6周目までトップ#41 TRACY S2000に喰らいつき2番手をキープしますが、後方ではスピンから復帰した#86 GAZOO 86が怒涛の追い上げで迫ってきます。マシンのコーナリングスピードの差は如何ともしがたく、デグナー2個目の立上りでインを刺されて3番手にドロップします。
その後7周目にはドライブスルーペナルティを消化し8番手でコースに戻ります。#333 GLORY FN2は、ハイペースで追い上げて11周目には4番手に返り咲き、19周目には予定通りピットへ帰還。中島選手へとドライバー交代し給油とタイヤ交換を済ませます。
ピットストップにより一旦8番手まで順位を落とした#333 GLORY FN2中島選手ですが、タイヤの状態をケアしながら安定したペースを刻み、前車がピットへ向かう度に順位を上げます。39周目にはシリーズ争いのライバルである#13 ENDLESS 86にドライブスルーペナルティの判定が下りますが、それと同時に#13 ENDLESS 86は白煙を上げてエンジンブローしリタイヤとなりました。#333 GLORY FN2中島選手は、このラップの最後に2回目のピット作業に向かった#86 GAZOO 86を抜き3番手まで巻き返します。
しかし41周目には今回好調の#86 GAZOO 86に抜き返され4番手へ。42周目にはロングスティントを終えた#333 GLORY FN2中島選手はピットへ戻ります。給油とタイヤ交換を行い、野間選手へと交代してコースインすると5番手から再び追い上げを開始。45周目には#92 SKR S2000がピットへ入り4番手に上がります。その後45秒以上先にいる#41 TRACY S2000藤田選手を追い上げるものの、一進一退のペースで差は縮まりません。路面温度が下がりマシンバランスを取り戻した#333 GLORY FN2野間選手は224秒台で正確なラップを刻み最後まで諦めることなく追撃しますが、3番手#41 TRACY S2000との差は大きく、そのまま4位でチェッカーを受けました。
シリーズランキングでは#13 ENDLESS 86を抜いたものの今回優勝の#86 GAZOO 86に抜かれて4番手をキープすることとなりました。
P1 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
P3 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹
/寺西玲央
P4 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
■まとめ■
チーム代表 大河原一
「今回からリヤウィングを装備し空力面の強化を図って挑みました。金曜の公式練習ではマシンバランスを合わせ込み、想定通り223秒前半を記録するまでに進化をすることが出来ました。しかし、周りの開発も進み22秒台を記録するほどのハイレベルな争いになりました。タイヤの摩耗状況は依然として厳しく、今後あらゆる角度から改善を図りたいと思います。レース展開としては、ジャンプスタートによるペナルティが反省点でした。スタートでの順位アップを狙いすぎた結果ですので、ドライバーにはもう少し余裕を持ってもらいたいと思います。次は最終戦オートポリスとなりますが、シビックにとって最も苦手なコースとなります。今回速くなったマシンをさらに仕上げて挑みたいと思います。今回も多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」