ルノーがロータスを買収した場合、エースドライバーとして起用されることは間違いないと思われていたロマン・グロージャンとルノーとの関係が怪しくなってきた。すでに「グロージャンのロータス離脱は確定」と報じるメディアもある。

 情報は錯綜しており、ひとつは「ルノー側がフランス人ドライバーにこだわるつもりはなく、あまりグロージャンを評価していない」という説。もうひとつは「グロージャンが発表が遅れているルノーの今後を不安視して、来季から参戦するハース入りを決めた」というものだ。

 その矢先にロータスが、パストール・マルドナド残留を発表。これでグロージャンのロータス離脱は確実と見られており、ハースはグロージャンとエステバン・グティエレスで固まったと予測できる。こうなるとハースからレギュラー復帰を考えていたケビン・マグヌッセンの行き場がなくなり、ロン・デニスがマクラーレンに連れ戻すしかなくなったため、バトンが追い出される──と噂が連鎖している。

 シンガポールGPには、珍しくジニー・キャピタルの代表であり、2014年よりロータスF1チームのチーム代表を務めるジェラール・ロペス(写真2枚目)とロータスCEOのマシュー・カーター(写真3枚目)が顔を揃えていた。ある情報筋によると、ルノーのロータス買収はシンガポールGP期間中に完了したという。それは、以前から「チーム残留はロータスの将来次第」と語っていたマルドナドが月曜日に残留を発表したことからも推測できる。

 ただし、ルノーのワークス体制でのF1復帰発表は、11月のメキシコGP以降になると言われている。理由はチーム代表とふたりめのドライバーの選考が長引いているからだ。

 チーム代表には当初、シリル・アビデブール(ルノー/マネジングディレクター)の名前が挙がっていたが、なんらかの理由で現在はリストから名前が消えているという。また、もしグロージャンがハースへ移籍する場合、グロージャンを長年サポートしてきたトタルはどうなるのか。

 すでにチームのスーパーバイザー的存在として、アラン・プロストの加入は決定しており、シンガポールGPのパドックでは、プロストがグロージャンと話す場面を何度も見かけた。果たして、それは新生ルノーへの引き止め工作だったのか。ルノーが正式に発表するまで、さまざまな噂が飛びかうに違いない。

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